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準備中 style=" : 180 %;"> 炸裂する有害医療の惨劇 医師達の証言集 ![]() 医者が書いた本でどれがいいかと訊かれれば真っ先にオススメするのが、小澤博樹医師の本である。医療盲信の人にとっては、今までの盲信が目の冷める本である。私が医療というものの残酷な欺瞞性に急速に気づいた頃に読んだ本である。 こんな本にもっと早く出会っていれば…。残念ながら私は気づくのが遅れた。私のように何万冊も読んでいる人間ですら、ハッキリと何がおかしいと気づける本にはなかなかお目にかかれない。それは人は生まれたときからあるものには、さまざまなプロパガンダによって、ある種の間違った強烈な思い込みにとらわれているから生半可な注意や忠告では気がつけない。 それでも私が医療の欺瞞性に気づいて、国民最大の死亡原因であるガンはどうすれば治せるかを、急速に気づきというか悟りに達したのは小澤医師の本からである。 小澤博樹医師は猟奇的な現代医学、現代医療の残酷性をガンに限らず多方面にわたって、徹底的に告発され、その代替法を示されておられる。 他の医者は正論でも中途半端に生ぬるいオブラートに包んでいるから、患者はなかなか本当のことに気がつけずに、結果的にズルズルと現代医療の治療と代替療法といったアクセルとブレーキを同時に踏むような治療をしていることが多い。それは間違った魔物たちの信仰から抜けきれないからである。 現代医学の偽りに気づくことこそが病気を悪化させないための必需条件である。現代医学の実態は患者を悪化させて、高額の利益を出すための絶望的な詐欺、人体破壊、殺人産業ということだ。 今の医療制度では結果的に悪化させて殺してしまったほうが自分たちが儲かるしくみになっているから、けっして、玄米菜食のような東洋医学的本物の治療にはまったく興味がない。彼らは結果的に自分たちが利益を上げる方法ばかりを追求する。その結果、病気を治す方法は完全に葬られ、いかに悪化させるかと言うことばかりに専念するようになったのである。そして悪化させて稼いだ利益で東洋い゛かくや代替療法を排斥して猛威を狂っているのである。現代の病気の多くが医療産業が創り出した医原病である。 1日で治る病気をできるだけ長く伸ばして慢性化させて、リピートを繰り返して一生薬漬け、病院通いにさせる。魔物が教育産業(凶育産業)を乗っ取り、医療産業を乗っ取ってニセモノが医者と称しているのである。 はじめて医療の残酷性を聞く人にとっては、マサカ…と、なんとも残酷で信じがたいようなことだが、残念なことに、それが医学凶育された現代医療、現代社会の現実である。 儲けようとする医者や医療産業の欲望が悪魔的な殺人産業と化した原因のひとつである。そして彼らはうわべだけは偽りの優しさで患者を虜にして、信頼を得たところで骨の髄までシャブリ尽くす。 今の病院は医療という美名に隠れた悪質な詐欺である。命もろとも奪っていくのだからこんな悪質な詐欺は地球上にない。そして日本は世界的にとくにひどい。 その実態は現代医学は悪化させることはあっても、患者の病気をまったく治せない。治した例さえも本当は存在しない。治ったとされている統計にもすべては心理的トリックや統計上の操作されたウラがある。 たいていの医者は実は医者ではない。たとえ本人達に悪意や故意がなかろうと、有害な詐欺狂育機関に凶育された詐欺師であり、愛のない殺人ロボット達である。間違っても人間と呼べるような代物ではない。本物の医療になればなるほど金儲けにならないのである。根本的にカネを儲けようとして薬や治療機器を開発して直そうとする考え方が完璧に間違っているからその方法では治せないし治さない。 愛のない人間が自らの欲望のままに医療などやるから、絶望的な殺人産業になりはてたのである。 金儲け、ビジネスの上に成り立っている医療には百害あって一利無し。今の医療は絶望的な殺人産業であり、患者を悪化させて利益を出していくビジネスモデルに固執しており、骨の髄までシャブリ尽くす殺人ビジネスであることをオブラートに包むことなく、ハッキリと警告されておられる。彼らを信じていたら命はいくつあっても足りなくなる。 では医療産業に頼らずどうすればいいか。その代替の方法も小澤医師の提言は正論中の正論である。ガン限らず、一通り体質改善の方法、体質悪化の原因を網羅されている。転載の都合上、くわしくは紹介できないので全冊読まれることをオススメする。アマゾン ![]() ![]() ガンは切らずに治せる―東西合併医学からの臨床レポート (単行本) 町 秀夫 (著) 内容(「BOOK」データベースより) 「切る」「焼く」「叩く」ではガンは治らない、防げない!手術(摘出)、放射線照射、抗ガン剤投与…西洋医学中心の現在の医療ではガンは治せないし、予防 もむずかしい。東西合併医学という新視点から、ガンの画期的治療と予防法を具体的に説いた本書が、あなたの“ガン常識”をくつがえす。 内容(「MARC」データベースより) 手術、放射線照射、抗ガン剤投与。西洋医学中心の現在の医療では、ガンは治せないし、予防も難しい。東西合併医学という新視点から、ガンの画期的治療と予防法を説く。95年刊「ガンはここまで治せる」の改訂版。 帯のタイトルが 「あなたのガン常識では、ガンは治らない、防げない! 手術(摘出)、放射線照射、抗がん剤投与…西洋医学中心の現在の医療ではがんは治せないし、予防も難しい。東西合併医学という新視点からがんの画期的企業と予防法。具体的に説いた本書があなたのガン常識をくつがえす! 町秀夫医師は、30年余りにも、1万余の手術経験をしてきた結果、結局ガンという組織そのものを切除攻撃するという治療には、何の治癒効果もない、患者を苦しめて、肉体や臓器を損傷させ、生活の質を落とすだけと気づかれた。そして、ガンは東洋学的医療で消滅させることは可能だと言うことである。方針転換したとたんにガンは治癒するようになったという。たとえ、ガンは全部消えなくても命を落とす患者は激減する。 そして気が付いたのは、がんそのものは、氷山化の一角でがんという病気そのものではないということである。別の疾患であって、ガン組織は症状に過ぎないと言うことだ。これは千島学説はもちろん、以前から森下敬一医師、現在では川竹文夫さんや、抗ガン剤で殺されるの証言医師など多くの医者が指摘しているとおりである。 西洋医学的な現在の標準治療はガンという病気の治癒効果がまったくないだけでなく、患者に猛烈な苦しみを与えるだけの行為である。 子宮癌だとか、乳がんと言って、その部分を治療したり、摘出することは何の意味もない。結果的にこれが儲かるからいまだに文部科学省はこんな殺人狂育に固執しているのである。たとえ、広範囲に取ろうが無関係にガンは再発してくる。なぜならガンの母体はガンではないからだ。治癒効果が無いどころか、手術や抗ガン剤で殺されるや放射線は生命を弱らせ、ますますガンそのものを悪化させていく。 ガンそのものをすべて取り除いても、もっと加速してガンを増やすのである。 このホームページで強く指摘しているとおり、まったく有害な治療行為であることに気づかれたので今では徹底的に手術の有害性、現代医学の三大治療を否定されている。 医者がいじるガン組織はがんという病気の本質ではなく、症状に過ぎないから、どれだけすべてのがん細胞をきっちり気深追いして取ったとしても、それ自体が次のガンを生み出している本体ではないから、まったく無関係に再発してくると証言されている。取り残そうがハルステッドのように広範囲に取ろうが次のガンが再発することは再発することとはまったく関係ない。よく再発は取り残したガンが転移したと言うが、その新しいガンの発生源は前のガンではない。そもそも細胞分裂説自体が間違っているからだ。 多くの患者が命を落とすのは、がんという本当はその人を助けようとしている症状そのものを深追いして出てくる度に殺していくから、患者そのものの生命が破壊されて命を落としていくのである。 また、カネを払っている患者にとっては皮肉なことに三大治療は三大増ガン術だと言うことである。国立がんセンターの杉村隆総長が「ガンを治せば治すほど、ガンは増える」と証言している。ガンは治療して壊すほど、一時的に退縮しても、時間が経つと次のガンが生まれてくると言うことである。ガンを消しても何の意味もないのである。 ガンは切らずに治せる―東西合併医学からの臨床レポート ガンは手術では治せない ガンの治療法をめぐって、このところ新聞や雑誌で活発な論議が展開されております。 きっかけは慶應義塾大学病院放射線科の医師である近藤誠さんが書いた『患者よ、がんと闘うな』という本でした。これが多くの人びとの共感、共鳴を呼ぶいっぽうで、当然のことながら近藤理論への反論も起こり、まさに百家争鳴になっているのが現状です。患者さんやその家族にとって、いったいどちらの方法を信じたらよいのか迷わされているのではないでしょうか。 しかし、私に言わせると、近藤さんが説くガンとの共存理論、すなわち西洋医学的手法である手術、抗ガン剤といった治療を原則的に行わないという考えは、別に新しくも何でもなく、以前から多くの医師によって説かれていたことにすぎません。 現に私自身も、本書の前身である『ガンはここまで治せる』や『ガン=手術神話の終焉』などの著書において、ガンに対しては患者を苦しめる西洋医学的治療をやめ、漢方などを用いた東洋医学的な免疫強化を主体とした療法によって、いわばガンと平和共存した生きのびることを提唱してきました。 これまで、ガン治療というと、ひとつ覚えのように「早期発見、摘出」が主張され、実施されてきました。はたして、それが最善の方法なのかという根本的な疑問が湧いてきているのが昨今です。現実に、高齢で老衰死した人を解剖してみたら、体内にガンが巣食っていたという例が、無数に報告されています。つまり、その人はガンを体内に宿したまま生き、ガンと共に老い、そしてガンと共に死んで天寿を全うしたわけです。こういうふうな、いわばガンと共存しながら長生きすることができないものでしょうか。 そのための基本的考え方は、さまざまな方法によってガンに対する免疫能を高めることではないかと思います。免疫能を高めることによって、ガン細胞の増殖を抑えて発病を防ぐことが可能でしょうし、不幸にして発病したガンに対しても、その自然治癒力によって退治することができるのではないかと思うのです。 私自身、若いころから外科医として、二万例を超える手術を行ってきた経験があります。もちろんガン患者も手術しました。そうして私が知ったのは、手術によって臓器を取ってしまうと、合併症や後遺症でたいへん患者を苦しめることになるという事実でした。 「できるだけ患者さんを苦しめたくない。そのためにも、できるだけ切りたくない」と考えた私は、それまでの西洋医学二辺例と決別、東西合併医学の道を選んだのでした。 東西合併医学というのは、東洋医学と西洋医学の良いところをとり入れ、可能なかぎり「人にやさしく、かつ効果のある医療」を目指したものです。私の診療所では、西洋医学的な設備によってチェックや検査をし、そのデータをもとに、漢方薬、針治療、健康食晶などによる東洋医学的治療を行うことを主流としております。また、個々の患者さんには生活の改善(食事、運動、呼吸など)の指導を行ない、これを通じて患者の闘病精神を高揚させ、家族の協力を得るように努めています。患者と家族と医師の三者の協力が欠かせないと考えるからです。 驚くべきことに、この方針に切りかえたころ、ガン患者の治癒実績が著しく向上しました。 なによりも「先生のところの治療は切らないから苦しまずにすむ」という患者さんの事びの声が、私を勇気づけてくれました。 また、一九九七年三月、NHK教育テレビで「ガン治療最前線」という特別番組が二週間にわたって放送されましたが、その中で、ガン治療においてはできるだけ手術はせず、抗ガン剤、放射線もなるべく控えたほうがよいという方向に向かいつつあることを訴えておりました。それはまた、いま私が行なっている東西合併医学によるガン治療の先見性を証明してくれたものとして、心強く感じたのでした。 1章 ガンはここまで治せる ガン治療の新しい方向 衝撃的なOTAレポート ′ 最近アメリカで、ガンに関する現行療法と非現行療法についてのレポートが発表されました。 今村光一氏の編・訳による、このOTAのレポートを参考にさせて頂きながら、私見を述べてみたいと思います。 一九九〇年九月、アメリカ議会・技術評価局 (OTA) は、ガン調査委員会を設けて、現在アメリカ (日本も同じ) で行なわれているガンの一般的治療法 (手術、抗ガン剤、放射線療法の三つの方法) が、ガン治療の唯一の療法であるという、いわゆる「通常療法」 について調査した結果、この三~四十年の間にはほとんど見るべき進歩がなかった、と発表しました。 さらにOTAレポートは、アメリカ国立ガン研究所 (NCI) やアメリカガン学会に対して「非通常療法」による数多くの効果例を紹介し、通常療法の多くの欠陥を指摘して批判と叱責を加えています。そしてアメリカ政府やNCIによる現在のガン治療及び研究が、間違った方向にばかり進み続け、資金の無駄使いと多くの研究労力が無意味であったと報告しています。 その結果、食事、栄養、免疫療法、自然の薬物、それに自然免疫治癒力、心理・精神療法などの応用によって、人間が持っている対ガン抵抗力を強化し、その抵抗力でガンを克服しようとする療法即ち「非通常療法」(後述のゲルソン療法、ケリー療法、レシャン療法等)が俄然クローズ・アップされてきました。 このOTAレポートは、ラーナー博士を中心にアメリカ上・下両院議員四十名が三年がかりで調査したもので、その内容には次のように述べている部分があります。 「通常療法によるガン治療では治らないとされてきた末期ガン患者を、非通常療法でたくさん治している。アメリカ議会はこの事実を詳しく調べ、この非通常療法を研究し国民に知らせる義務がある」 ここに述べられている非通常療法というのは、我々日本人で東洋医学を少しでも解っている者なら誰でも、漢方医学的療法のことだろうなというくらいの見当はつきます。 しかし、現代のアメリカや日本のガン治療にかかわっている西洋医学を基礎としたガン専門の医師達は、通常療法こそがガン治療の畢日岡の方法だと確信しています。 そして、抗ガン剤が、逆にガンへの免疫力を低下させ、かえって命を縮めていることも解ろうとしません。 だが、その副作用(全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐、体力や精神力の減退、脱毛、不眠、精神不安定など)に苦しみ、末期には痺痛と戦い、最後には患者自身が、西洋医学的治療に不信感さえ持ちながら死んでいく例が多いことは事実であります。 放射線療法、抗ガン剤への疑問 放射線療法も、逆効果になると考えて良いでしょう。 プレナー博士がOTAの公聴会で行なった証言の中で、 一九九〇年三月、放射線療法の専門医「放射線による三十九年間のガンの治療で、根本的には何の進歩もなく不満である」と述べています。 抗ガン剤も放射線も同じですが、現代医学で行なっている通常療法は、そこにできている腫瘍が小さくなるかどうかを基準にしています。確かに、腫瘍のある位置や腫瘍の大きさゆえに苦痛があるのですから、これを手術によって摘出したり抗ガン剤や放射線で縮小・軽減させ、生存期間を延ばすこともできるかもしれません。しかしこれは、逆の場合もあることを考えておかなければなりません。激しい副作用を伴わないで生存期間を延長する例は、我々医師が思っている程多くはないのです。 また、例えばガンを手術で摘出した後、放射線療法を受けなかった患者の方が、腫瘍が再発した場合の増大速度が遅く、生存期間も長かったという結果がOTAレポートに報告されています。 「腫瘍を無理にやっつけようとしない方が、かえって長生きするものである」と、ヒポクラテスも言っています。 「九八八年、日本ガン学会でも問題になりましたが、アメリカNCIのデビィダ所長が講演の中で次のように言っています。 「ガン細胞に抗ガン剤を使用してガンをやっつけたと思っていると、自分の体の中の遺伝子の働きで、抗ガン剤を無力化させてしまうところの反抗ガン剤遺伝子ができてきて、その薬効を無力化してしまうことを最近発見した」 これは、自然界の動物や植物でも起こることであります。農薬で害虫を殺したと思ったら、別の害虫が現れ、時には人間自身が害されることがあるのと同じです。 結局、抗ガン剤の副作用だけが患者の体に残ることになります。 最近院内感染症 (MRSA) が問題になっています。これも抗生物質の乱用の結果起こった疾患といえましょう。 前に述べたOTAレポートがアメリカで発表されるや、従来行なわれてきた手術療法、放射線療法、抗ガン剤療法という通常療法にかわり、非通常療法への関心が高まってきました。このためOTAはアメリカ政府やNCIに対し、 「国民の関心に応えられるように、体制を整備すべきである。またその研究資金を補助して、病院や治療家に臨床応用の協力を求め、その成果を評価する作業を進めるべきである。なお、保険制度の対象として適切な補償をなすべきだ」と主張しています。 私はこのOTAの報告を見て、今こそ日本の医師たちが東洋医学というものを研究し、非通常療法という東洋医学的理念に合致する医療を、率先してガン治療に応用すべき時期が来たのではないかと考えるものです。 究極の治療への通すじ 通常療法では治せない疾患を、非通常療法なら治せるというガン患者の症例には、よく出会います。例えば乳ガンで乳房を全摘出手術をした患者が、術後に肋膜腔内に渉出液が溜まりガン性肋膜炎になった場合、通常療法では必ず抗ガン剤を使ってこの惨出液をくいとめ、この治療が最善であると発表するでしょう。 しかし東洋医学の方面から漢方薬の投与(例えば柴苓湯)により副作用は全く起こさず、かぇって全身状態を好転させながら治すことができるのです。このような漢方薬による治療も非通常療法の範噂に入るもので、通常療法の抗ガン剤より安全であることがあります。 さらに、非通常療法ではいろいろな組み合わせでガンに対抗することができ、前述したように漢方薬、食事、栄養、自然治療食品(低分子多糖体、ビタミン剤、酵素剤等)、精神的心理的療法等も考え合わせながら治療でき、むしろこの方が本当のガン治療につながっているのではないかと思います。 現在アメリカでは、医師達がガンを非通常療法によって治癒させた多くの症例を挙げて、これを立証しています。ここに出てくるガン患者はいずれも西洋医学的治療で見放された末期ガンが殆どです。 次に治療法を列挙し、その概略を示しておきます。 ゲルソン療法=非通常療法の中で最も知られている栄養療法です。 ゲルソン博士は、この療法を三十年かかって作り上げました。元は結核に対する食事療法で、その成功率は九九%以上ということで、一九二九年に世界的に有名になりました。ところが、封この療法がガン患者の治療に成功したので、ガン研究家の間に大きな波紋が広がりました。 彼は結核でも、ガンでも、結局は完璧な栄養で自然治癒力を高めてやれば良い、と主張しているのです。そして彼の著書『あるガン療法・五十人の治癒例』 は、今でも栄養療法のバイブルになっています。 この栄養療法は、新鮮な食品の中に含まれる生きた物質を最大限に活用し利用する方法であり、低ナトリウム・高カリウム・菜食主義・いろいろな薬理的物質を摂ることです。すなわち、新鮮な野菜や果物を摂り、塩分や脂肪を減らすというのがその指針となっています。 さらに、コーヒー浣腸で体内の浄化 (体の解毒) を図る試みも行なっています。これは東洋医学でいえば、腹部内臓の癖血を除去する方法と一脈通じるところがあると思われます。 博士は一九五九年に死亡しましたが、彼の理論は東洋医学がアメリカにも段々普及するようになるとともに、最近とみに脚光を浴びてきました。そして 「ゲルソンこそは総ての非通常療法の父だ」 といわれるようになり、やっと理解される時代が来たようです。 彼の理論を引き継いだランデス病院のレシュネル博士は、ゲルソン療法を実践してその効果を発表しています。その中で、抗ガン剤を使用した後や抗ガン剤と併用した例では効果は減少 するが、ゲルソン療法だけで治療した患者の効果は特に良かったと報告しています。 ゲルソン療法の効果は多くの臨床医により立証されましたが、アメリカガン学会やアメリカ医師会(AMA)の反対で潰されてしまいました。一九四六年アメリカ上院ガン問題調査委員会での対立に関して、後にノーベル化学賞受賞者のポーリング博士や、一九九〇年のOTA顧問委員のラーナー博士の二人は、共にこのように言っています。 「もし、このゲルソン療法が本格的な治療実験として行なわれていたとすれば、ガン療法の進歩に大きく貢献するデータを提供できただろう」と。 しかしアメリカでも、日本でも、医療界における抗ガン剤の年間売上は膨大な額で、日本だけでも数千億円といわれています。学会等で新しい抗ガン剤の噂が流れただけでも、その製薬会社の株が高くなるくらいです。製薬会社と、医学界と政界との癒着のようなものを何となく感ぜざるを得ません。 一九九一年の日本ガン学会では、「ガンには特効薬はまだ見つからない」と言い切り、モルモットの実験段階でさえ、すぐに臨床に使えるようなガンの特効薬については何も発表されませんでした。学会はついにガンは予防の時期であり、ガン撲滅には二十年~四十年を要するであろうと発表するに至りました。 今こそ非通常療法の研究に、真剣に取り組む時期ではないでしょうか。 更にゲルソン博士は「農業が化学肥料を使うようになってから、ガンが増加してきており、できたガンも治し難くなった。これは化学肥料の中の過剰な窒素によって、土壌中のセレニウムが対ガン効果のないセレニウムになってしまったためで、現代式農業ではガンが増えるのも当然である」 とも述べています。 ガン治療にはいろいろなミネラルが大切ですが、特にセレニウムは重要で、その対ガン効果は良く知られています。しかしセレニウムも脂肪と結びつけて使わないと、ガン細胞の中に入り込めないので、脂肪と結合することによってのみ対ガン効果を発揮するといわれています。 そのためレビシ博士は「脂肪酸とセレニウムというミネラルがガンに効果がある」と唱え、ゲルソン博士も同じ意見を述べているのです。 東西合併医学への目覚め 西洋医学から漢方医学へ 私も内臓外科医として、随分多くの胃ガン、大腸ガンなど様々な種類のガンの手術をして、腫瘍を切り取っては成功したと思ってきました。特に早期ガンの場合は成功率が高いので、数多くの患者から感謝され、尊敬をかちえてきたことも事実です。あるいはまた、手術のできないほど場所の悪いものや、手遅れのガン患者には、抗ガン剤や放射線療法を行なってきました。 私は、三十余年も、こうして切ってきた外科医でありますが、西洋医学の唯物論的科学に段々と疑問を感じ始め、本当の医療とは仏教哲学や精神医学のようなものが必要ではないかと、いろいろ自分なりに悩みました。そしてとうとう一九七三年 (昭和四十八年)に、二十年間自分が経営していた救急外科病院を思い切って閉鎖しました。 その後、昭和四十八年より四十九年にかけて、韓国のソウル市に一年間、漢方医学を勉強すべく留学したのです。幸いに良き漢方の名医に専属指導を受けることができ、また、韓国の漢方大学の見学や研修をする機会にも恵まれ、一応漢方医学の基礎を作ることができました。 この一年間は私の人生にとって、大きな試練の期間でした。西洋医学をたたきこまれ三十年余もその道を歩き続けてきた医師が、全く視点の違った方角から医学に接するのですから頭の切り替えには非常に苦しみました。その後中国にも渡って北京中医学校の教授を初め、諸先生方のご指導も受け勉強を続けてきました。 そして、漢方医学を基礎にして、これに西洋医学の経験を加えた治療を始めてみて、やっとガンの正体が少しずつ見えてきました。神社の鳥居のように西洋医学と漢方医学との二本柱の上からは、病気の根源が非常によく解り診断も治療も適切になっていくのです。西洋医学で難治とされているいろいろな疾患が、漢方的治療では比較的簡単に治せるということも解ってきました。 こうした視点でガンという病気を見直してみますと、「ガンといわれる腫瘍は、実はガン疾患の症状であって、ガンという病気そのものではない」ということです。ガンの正体は、その腫瘍と関係はあるがそれより遥かに大きな別の疾患があるのです。従来のガン療法は、氷山の「角と同じように、症状である腫瘍を取り除くことに専念してきたのです。何十年かかっても現代医学がガンを撲滅することができず、治療に関してなかなか進歩しないのは、我々の西洋医学でのガン研究が少なくとも間違った方向に進んでいき、専ら唯物論的解消に汲々としてきた結果ではないか、ということを考えざるを得ませんでした。 なぜ患者から感謝されないのか 私は昭和四十九年の末より、横浜市の山手で、クリニックを開業しています。東洋医学を中心にして治療をしていますが、早や十七年余になります。日本全国から、ガン患者が相談にきます。ガンの手術をした方、これから手術や抗ガン剤治療を行なうかどうしようかという方、末期ガンで手術もできずどうしたら良いだろうかと相談に来られる家族、あるいはガンということを患者に告知して艮いかと迷って相談に来られる方等々、ガンに苦しむ人々は、この数年間急激に増加してきました。 そして、どの病院へ行ってもガンに対する通常療法が行なわれるために、副作用に苦しみながらいろいろな疑問を持ち、打ち明けに来られる方がたくさんいます。手術、抗ガン剤、放射線療法という決まった治療方法では、何らかの不信感と不安感のため、医師と患者の信頼関係が必ずしもうまくいっているようには思えません。病院の多くの医師や、治療に携わる方々は、大変な労力を注いでいるにも拘わらず、患者側から心から感謝されていないのは、何故なのでしょうか。 現在の日本の医療形態では、国家の医療制度もあってか、前述の通常療法には高額の医療費が支払われますし、この医療を遂行しなければ病院経営も成り立ちませんから、自然と通常医療に重点が置かれるのは当然であります。ところが一方で、非通常療法には医療費は殆ど支払われません。しかし、今後は、これこそが日本の医療の中で、大いに力を入れて実行しなければならない部門ではないでしょうか。 ガンは、その患者の、心身総合治療を主とするべきであって、局所的治療は従とすべきであります。このような観点から考えれば、ここ数年前より「ホリスティック・メディスン」(全包括的医療)が盛んに言われるようになってきたのも当然と思われます。 ガンを摘出して成功したと思っても、主たる治療を行なわなければ再びガンの発生をもたらします(多重ガン=最初のガンの転移・再発とは違う別のガンが次々と発生することをいう)。 このような実例は、数多く経験することでもあります。 東洋医学の真髄 最近の当クリニックでの症例を挙げてみましょう。 五十六歳の女性、彼女は四十二歳のとき子宮筋腫(家族には子宮ガンと伝えられた)の診断で子宮と卵巣全部を摘出しました。 その後経過はよかったのですが、六年余経ってから左の乳ガンになり左乳房全摘手術を受け、放射線療法と抗ガン剤投与も行なわれました。 しかしその三年後、右乳房もやはり同じガンとなり、これも手術及びその他同様の治療が行なわれました。 その頃から全身は段々痩せ細り、体力が減退し、食欲も次第に無くなってきました。四十二歳のときには六十キロの体重が、最後には三十八キロにまで痩せ細ってしまいました。 ところが、最近になって左手や左足が痴れはじめました。病院での検査の結果、脳に何かできているので詳しく検査するため入院するように言われました。彼女は入院すれば脳腫瘍かなにかできているといわれ、また切られるのではないかと心配して、何とかならないかと当クリニックを訪ねてきたのです。 診察してみると、患者はもともと明るい性格で、病気になっても余りクヨクヨせず、医師の言う通りに手術もしてきたようです。しかしさすがに今回は年もとり、体力も低下しているので入院も手術も拒否した上、西洋医学に疑問さえ感じたようであります。 私は、この患者はまず全身の衰弱や気力の低下から恢復させることを考え、局所の検査や脳中枢の検査を後回しにして、次のようなことを行なったのです。簡単に項目別にしますと、第一に、患者に安心感を与えるように充分指導する。 第二に、食事を美味しく、上手に食べるようにさせる(家族の協力)。 第三に、漢方薬と健康食品をとらせ体力の増進を計る。 第四に、運動と深呼吸の方法を実行させる。特に運動は、胴の捻転と屈伸を段々と強めていく。肺・肝・胃・腎・腸を動かしながら空気を吸い、酸素を補給するようにさせる。そして血 潮行の増進を計るように心がける。 第五に、入浴をさせ体を清潔に、そして温め血行を促進させる。 第六に、当クリニックでは、こうした患者にはまず漢方薬を与えるのですが、患者に合った処方は補薬といって栄養の消化吸収を促進させ体力を元進させるものを作ります。次いで体力に応じた針治療やマッサージ及び温湿布療法などを行ないます。この方法で恢復の早さを促進させることができるのです。 このような治療法により、患者は三カ月で体力も気力もめきめき恢復し、体重も四十八キロになりました。初めのうちは家族に付き添われて来院していましたが、二カ月過ぎた頃から一人で元気に通院してくるようになりました。そのうちに左手も左足もしびれ感がとれ、明るさも取り戻し、頭もボケるどころかますます明瞭となり、すっかり健康を恢復し六カ月くらいで体重五十四キロにまでなり普通の日常生活ができるようになりました。 そこで次章からは、漢方医学的観点より、現在ガンと戦っている方や、あるいはガン発生の可能性の高い方々に、どうしたらガンに勝てるか、ガンにならなくて済むかということを項目別に述べてみましょう。 2章 患者を苦しめる西洋医学的ガン治療 アメリカで起きた放射線治療への疑問 ガンを治療する手段としての放射線療法は、ガンだけではなく全身をも蝕んでいることを忘れてはなりません。 医師は正しいと思って行なっている放射線が、逆にその人の生命を縮める結果にもなりかねない、ということを知っておくべきです。 放射線治療の専門医で、ニューヨーク州ブルックリンの放射線治療研究所所長のプレナー博士は、アメリカ議会ガン問題調査委員会の公聴会で、次のような証言をしています (一九九〇年三月)。 「私は三十九年間、放射線治療の専門医としてガン患者の治療に当たってきました。医師のビジネスとしては成功しているほうで、一日に百~百五十人の患者を診てきました。しかし、私は一方でひどい欲求不満に苦しんできました。 開業以来三十九年間の今日まで、ガン治療に根本的には何の進歩もなかったことであります。 患者は何としてでもガンから生命を救って欲しいと来所しますが、私は彼らに何も効果的なことをしてあげられませんでした。むしろ、彼らが副作用に苦しむのを見て私自身が苦しみ、この事態がほとほと嫌になりました」 彼はこの証言をした後、「現代医学のガン治療が、間違った方向に進んでいるのではないか」ということを付け加えています。そして「非通常療法といわれる、人体の自然治癒力とか免疫力の増進を促す方向の医療に、転向すべきではないか」ということを力説し、いろ事ろな実例を多数追加発表しています。 我々日本の医師たちも、一考も二考もすべき重要なことだと私は考えます。 漢方の穴と放射線 漢方医学の中で私が経験したことですが、放射線をかけますと、かけられた部分の皮膚にあ つぼる穴は、機能が完全に消滅してしまうということです。例えば子宮ガンで子宮摘出後ガンの転移の心配がある場合、腰部に放射線をかけてガンの再発を防止するのです。そのとき放射線を受けた皮膚には、漢方で言うところの穴の反応は全くなくなります。 石川式穴探知器という器械があり、穴に当たると電気のメーター針が動く仕組みになっていますが、放射線照射後この器械を使って穴に当てても針はビクとも動きません。 人間には全身にわたって皮膚表面に、三百六十五の穴があります。大地球は三百六十五日かけて太陽を一周しますが、おなじ数値をもつ人間は小地球であり、人間と太陽系の地球とに深い関係があることを示すものであり、漢方医学が大自然の中から生まれてきた因果関係を示しているようです。 穴とは、人体の全臓器の反応を皮膚に照射している点 (約〇・五ミリ) と考えて下さい。肝臓なら肝の穴、肺臓なら肺の穴が皮膚に必ずあります。地球上の電波のアンテナのようなものです。この穴を利用して臓器の疾患の治療に応用するのです。放射線を受けた皮膚には穴はもはやありません。それは既に、死に一歩近づいたことを示すような感じさえします。 子宮ガンの手術の例では、術後、再発予防的に放射線を腰部にかけると、その部分の穴は全部死滅します。腰部には腎の穴すなわち精力の穴が集まっており、これらが破壊されますと人体の精力や気力は低下してしまい、この後遺症は数年または一生続くかも知れません。 抗ガン剤・制ガン剤の戦慄的副作用 脱毛に悩む一般的に抗ガン剤・制ガン剤といわれている化学物質を使うと、幾つかの副作用が出てきます。いわく、白血球の減少、貧血、食欲不振、脱毛など多種多様です。 中でも悲劇的なのは、脱毛でしょう。白血球の減少、貧血、食欲不振は外部に現れませんし、眉分だけのことですから、何とか我慢ができます。しかし、薬を使用して一週間位経って、髪の毛が抜け始めると慌ててきます。ガンへの恐ろしさに加えて、軽率に抗ガン剤を使ったという後悔と、自分自身への腹立たしさが重なってきます。 脱毛が始まりますと女性の場合特にそうですが、多くの人はカツラを使います。すると頭が蒸れて、より悪い結果になります。未婚の人などは美貌を保つために、他人では考えられないような苦労を背負わされてしまいます。 一九八五年アメリカで多くの大学が協力して、末期肺ガン患者七百四十三名を対象に抗ガン剤の臨床実験が行なわれました。マイトマイシン、シスプラチン、ビンプラスチンの三種類の抗ガン剤を、いろいろな組み合わせで使用したのです。 その結果は三種類全部を投与した場合ガンを消滅させることはできたが、白血球減少症、易細菌感染性、免疫力の低下、再生不良性貧血など副作用は極めて強く、投薬後数週間で死亡する患者も出たということです。 しかし二種類の組み合わせ及び一種類のみを投与したものは、効果は減少するが副作用が少なく生存期間も長かったという結果が出ました。即ち、抗腫瘍剤は必ずしも患者のためになる効果は得られないことになります。 これらの薬は、ガン細胞を殺すけれども、正常細胞をも殺すことがあるということを、承知しておくべきでしょう。 免疫学からみた抗ガン剤・制ガン剤 ごく最近、某大学医学部免疫学教授から、興味ある話を聞くことができました。 同教授の研究室では、ガンの免疫学的見地から、 「制ガン剤はガンを撲滅するのではなく、かえってガンを増発させる原因を作っているのではないか」 という疑問を提出しているということです。 すなわち、人体の血液にある全リンパ球の一%は、NK細胞(ナチュラル・キラー・セル)と呼ばれるリンパ球です(血液成分は細胞成分が四五%、血奨成分が五五%です。細胞成分は赤血球、白血球、血小板よりなり、白血球の中に約三〇%のリンパ球があります)。この細胞は、ガン細胞を破壊することが解明されていまして、実験的にもこのNK細胞を取り出して証明することができます。 「万、人体は正常な場合でもモルヒネ様物質(エンケファリンやエンドルフィン)が脳中軸の反射により体内に作り出されていますが、このモルヒネ様物質はNK細胞を活性化させる作用を持っています。もし生体内で正常な細胞がガン化すると、モルヒネ様物質がNK細胞を活性化させ、ガン細胞を破壊させようとその活動を促進します。 普段は私達の体の中で、何かの原因で細胞が少々ガン化しても、自分のNK細胞が働いてガン細胞を破壊し消滅させてしまうのです。 ところが、抗ガン剤を人体内に送り込むと、体内で作られようとしていたモルヒネ様物質の生産が止められてしまい、NK細胞の活動が停止してしまいます。このため、ガンを撲滅するために送り込まれた抗ガン剤は、逆にガン細胞の発育を止めるどころか増強させる結果になってしまいます。抗ガン剤で腫癌が一時小さくなるのは、正常細胞と一緒に全身の細胞の活力を低下させてしまった結果の症候であって、ガンそのものをやっつけているのではなく、生体全体がやられているのです。 生体はこれに反発して、いろいろな副作用(全身のだるさ、脱毛、吐き気、食欲不振等)を現し、もうこの薬を止めてはしいと必死になって抵抗しているのです。 モルヒネ様物質自身も、ガンの痺痛を抑制する力があるのにそれもできず、ガンの痛みはかえって強くなるのです。 このNK細胞の活性化がモルヒネやコカインで旺盛になることは、悪い例ですがモルヒネ中毒やコカイン中毒の患者にガンが発生しにくいという証明にもなり、これら中毒患者の血中NK細胞の活性度は、正常人の二~三倍に達すると同教授は話されていました。 このことから抗ガン剤というものは、もはや現在に至ってはガンに対しての治療方法としては、害あって益なしと言わざるを得ません。放射線もまた生体に放射すると、NK細胞の活動は低下してしまうので抗ガン剤と同じ結果になります。 漢方治療の中で針治療がガンに応用されることがあります。その理由は次のように説明できます。針が生体に刺され、組織細胞を傷つけて疾病(漢方では得気とよぶ)を感ずると、この刺激が脳中枢に伝わり、この痛みを消失させんとしてモルヒ、蒜物質を体内に分泌します。これがNK細胞を正常の数倍活性化させ、ガン細胞を破壊するということになります。 私は昭和二十九年より二十年間、横浜で救急外科病院を経営し、多くのガン患者を手術してきました。そのころには抗ガン剤や制ガン剤というものはなく、手術か放射線治療が主力でした。私が当時手術をして、これらの抗ガン剤を使用しなかった患者に疾病で苦しんだという方は少なく、死亡するにしても安楽死で、多くは全身衰弱が原因であったと記憶します。抗ガン剤や制ガン剤が使用されはじめてから、ガン末期に疾病で苦しむ患者が急増したように思われてなりません。私のような経験をもたれる高齢のお医者さん(特に外科医)は多数おられることでしょう。 「ガンを治せば治すほど、ガンは増える」 この言葉は国立ガンセンターの杉村隆総長が、あるときに言われたものです。 ガンは局部的なものと考えてはならず、一回治ってもまた別のガンが出てきますし、ガン治療に用いる放射能や抗ガン剤が、次のガンの原因になるかもしれないということは本書の中で繰り返し述べてきたところです。 はびこる薬至上主義 第二は薬の問題です。今S氏の父親は術後、抗ガン剤をはじめ、鎮痛剤や栄養剤など食欲がなくなるくらいに点滴注射や薬を飲まされ、薬漬けの状態になっているのです。人命の尊重という美名の下で、過剰とも思える大量の薬を出してきますが、不必要な薬が相当この中には含まれており、かえって薬害を起こしかねないとさえ思われます。そうしなければ病院の経営が成り立たない、という事情が伏在していると考えざるを得ない場合があるのです。保険国家の日本ですから、医療は総て点数で評価され、点数が上がらなければ病院の収入もまた上がりません。病院経営は慈善事業でもなく、働いている人達に給料も払わなければなりません。そのためには何としてでも収入を上げる必要があるのです。 それだけではありません。最近某病院や自治体で、医療器械の導入を巡って汚職事件が発生しました。窓口になった医師を篭絡し、海外旅行の費用まで提供して、自社が有利になるように策謀したと伝られています。製薬会社と医師との間には、このようなことは日常茶飯事のごとくいわれています。その一つが、試供薬と呼ばれているものです。製薬会社が新製品を作りますと、必ず試供薬を持って心安い医師のところへ届けます。患者に渡す時には、試供薬のラベルは剥がしますから誰にも解りません。その他にも、製薬会社と医師との癒着の構図はいろいろとあります。 薬の問題では患者側にも罪がないわけではありません。患者の中で何人の人が薬の効能を医師に質し、自分で書物を調べる人がいるのでしょうか。薬さえ貰えれば満足する人、薬がなければ承知しない人など、薬至上主義の人がこの世にはいます。サリドマイド、キノホルムなどの薬害は、規模が大きかったから社会問題となりましたが、現在でも抗ガン剤のように、目に見えない形で進行していることを忘れてはなりません。薬といわれる中で、化学薬品は総て発ガンの因子をもっているということです。 私のクリニックにくる患者が病院で貰った薬を出してみたとき、その薬の種類の多いこと、各科の横の連絡がないのか重複する薬品を出していること、不必要と思われるものが多いこと、こんなに服用したら生体はどうなるだろうかと考えさせられるくらいです。一般に医師は薬の勉強をする必要があります。薬箱の効能だけを読み、これを積み重ねたような薬の出し方は感心しません。また薬を貰った患者の方でも、とても飲み切れない、飲むのが心配、全部飲んでいたら湿疹などの副作用が出てくるなどいろいろな悪影響が起こっています。 老人痴呆の患者がまじめに痴呆剤を飲んだ方が、まじめに飲まなかった方より痴呆が亜花したという例がありました。薬はできるだけ最小限に止めるべきです。漢方薬を取り扱う医師はその点最初から薬効や調合について勉強しなければならないので比較的うまく処方していると考えられます。 保険医療制度の見直しを 第三は医療費の問題です。医療費はとうとう二十一兆円を越しました。医者が増え医療が進み治療費が増額されれば、ガンは減るべきであるのに事実は反対です。 S氏自身、父親が入院している病院に支払っている金額には余り関心がありませんでした。 それは十日ごとの支払いで、一回十万前後であれば驚くば値しなかったのかも知れません。個室に移されて室料を請求され、付き添い婦の料金が加算されるに及んで高額に驚くと共に、改めて病院の請求書の治療費を見直してみて、保険に入っているから十万円で済んでいるのであって、実際にはこの十倍の金がかかっていることに気がついたといいます。 保険医療の場合には、病院からの請求書が審査機関に送られ、そこでパスすると九割が保険者から支払われる仕組みになっています。ガンの場合には、他の病気と違って非常に不透明な部分があって、査定が難しいといわれ、特に延命治療に要した薬や放射線などの技術は、実質的には病院任せになっているようで、一人のガン治療には高額の費用が支払われているのです。 薬のところで書いた薬至上主義も、裏を返せば保険医療でただ同然で大量に貰ってこられる、という患者側の責任感の問題にもなってくるのです。 システムの中で見過ごせない問題はまだあります。現行の保険医療の支払い方法がこのまま続くと医療費は年々増額されていきます。それでなくても増え続ける老人医療費や看護の問題に直面しっつあり、十年後には健康保険制度の破綻につながるのではないかと心配するものであります。もしこの制度が崩壊したならば、アメリカ式の個人の任意保険になってしまうかも知れません。アメリカでは、人口の四分の一の四千万人は保険に加入していないのです。 私は疾患の治療費に対してだけでも「療養費立て替え払い方式」にすべきではないかと捏案したいのです。患者が一度全額を支払い、これを保険支払基金事務所に請求するのです。お金のない人は政府や基金事務所で短期、無利子または低利子の貸し出し制度を作れば良いわけです。この方法をとると病院や開業医を患者が選べるし、いくらの治療費がかかったかも解るし、無駄な薬は貰わなくなるでしょう。この方法にもいろいろな困難はあると思いますが、もし実施されたならば医療費は相当減額できると思います。国民の一人一人が医療費について真剣に考える時期にきていると思います。 二十一世紀は東西合併医学の時代 医療を巡る問題はまだまだありますが、最後にもう一つだけ書き加えておきたいことは、本文中でも随所で触れている東西合併医学のことです。 過去に、西洋医学の処置だけを受けて、死んでいったガン薯はたくさんいます。それらの薯に対して、私達は医師として他になすべきことはなかったか、という疑念が脳裏を離れません。物質医療だけで、腫瘍や麻痺を取。除くだけの局部的な医療だけで済まされるのだろうか、という疑間でもあります。 特に、末期ガン患者は激痛との戦いに加え、死の恐怖とも戦っているのです。そのとき、鎮静剤と共に、心の医療が与えられなければならないでしょう。このためには、仏教掌を基本にした、東洋医学を知らなければな。ません。私が西洋医学を修めた医師達に希望したいことは、東洋医学の門を叩いて欲しいということです。そして、そ遷医学を中心にして、西洋医学の優れた占叢。入れた、東西合併医学という心身両面からの医療に、新しい分野を切開き、発展させて欲しいと念じています。 医療地獄の犠牲になるな |



