1頁 2頁 3頁 4頁 歯科医療の犯罪はガン産業に匹敵する特集になりそうです。とりあえず今は優先することがあるので資料の提示のみです。
歯壊医の詰め物がさまざまな病気を引き起こしている 準備中


このページの音声読み上げ


後半

日本の歯科医療は歯壊産業だ!

歯科医療の80%超は悪化させている!

削る治療の恐ろしい実態を知っているか?
歯壊して稼ぐマッチポンプ歯科医療の実態!

現在資料、証言のみ、雑誌記事を多数追加予定



画像クリックで動画再生
 削れば削るほど虫歯はドンドン隙間が増えて虫歯が拡大して悪化する虫歯増える。削らずにほったらかしにしておくのが一番長持ちすると言うことだ。従来の削る治療をやめたら子供の虫歯が激減。つまり、ハッキリ攻撃する内容では報道できないが、端的に言えば今までは歯医者が虫歯を作って壊しただけという犯罪発覚の報道である。
 いまだに日本の歯科医療はこれを続けているのである。ガン産業と違って、これは日本特有の現象である。日本歯科医療だけが世界的にも飛びぬけて悪質な歯壊産業なのである。獲物が気がつかないことをいいことに今の歯科医療達は堂々と歯壊を繰り返す傷害詐欺を続けている。
 なぜなら、積極的に壊していかないと増えすぎた歯科医の生活が出来ないから自分たちで仕掛ける、そして詰めるというリピートで食べているのである。待っていては出番が回ってこない。だったら自分たちで壊してリピートをしかけたらいいというわけだ。積極的に壊して仕掛ける治療を辞めたら出番が激減してオマンマの食い上げになるからだ。
気功と虫歯の動画。26分頃

歯科医療のやっていることはガン産業とまったく同じ
いかに悪化させてリピートを繰り返させるか
1990年以降の痛くもない歯を削る治療は詐欺+傷害事件である


写真差し替え予定

いい歯医者 悪い歯医者 (講談社プラスアルファ文庫) (文庫)

林 晋哉 (著), 林 裕之 (著)
出版社/著者からの内容紹介
歯医者が「ここまで言う」、「歯医者選び」の新しい常識!!
「削る」「抜く」「矯正する」だけの歯医者では体調が悪くなる!体に負担をかけず、全身の健康を考えて治療する、「いい歯医者」の見分け方とは?

口と全身が密接に関わっていることを認識して治療する歯医者は少ない。「削る」「抜く」「矯正する」だけの歯医者にかかっていては、全身に悪影響が出る可能性が高くなる。その人固有の「噛み合わせ」バランスを維持した治療こそ、体に負担を与えず歯の寿命も延ばすと説く。誤った治療法を指摘し、全身を考えた治療法を提案。

内容(「BOOK」データベースより)
口と全身が密接に関わっていることを認識して治療する歯医者は少ない。「削る」「抜く」「矯正する」だけの歯医者にかかっていては、全身に悪影響が出る可能性が高くなる。その人固有の「噛み合わせ」バランスを維持した治療こそ、体に負担を与えず歯の寿命も延ばすと説く。誤った治療法を指摘し、全身を考えた治療法を提案。

第一章歯科治療は間違いだらけ

●歯科治療の基本は「削らない、いじらない」

 虫歯の治療というと、みなさんはどのようなやり方が頭に浮かぶだろうか。
歯の茶色く変色した虫歯の部分をガリガリと削り、削った部分に詰め物をする。削ると痛い場合は歯茎に麻酔の注射をする。たいていの歯科医は変色した部分が見えなくなるまできれいに歯を削る。
 そして、発案者のG・V・ブラックの名を採り、歯科医の間で「ブラックの法則」という名で知られている方法で、金属を詰めるためにさらに大きく削っていく。この学説は、一八九一年に「予防拡大の理論」として発表されて以来、歯科大学の教科書の最重要事項となったから、この名を知らない歯科医は」人もいない。虫歯の治療と言えば、結果的に大きく削らなくてはならない「ブラックの法則」が唯一絶対の治療法とされ、ほとんどの歯科医が今でも採用している。
  しかし、この治療法にはきわめて重大な欠陥がある。どうしても削る部分が必要以上に大きくなり、健康なエナメル質や象牙質まで削ってしまうということだ。
たいしたことのない虫歯だと思って歯科に行ったら、ずいぶん長い時間かかって歯を削られたという経験が、たいていの人にはあるだろう。そして、口を濯ぐ合間に舌で歯を触ってみて驚くのである。こんなになくなってしまったのかと。だが、時すでに遅し。一度削った歯は、二度と元に戻らない。
 それでも、これで二度と虫歯にならないというのならまだいい。だが、何年かすると詰め物の端から黒くなってくる。また虫歯になったかと思っているうちに、ある日詰め物が取れて、再び歯科の門をくぐるというわけである。そして、当然のことのように、前回にもまして大きく歯を削り、大きな詰め物をする。それも、またいつしか虫が食い、今度は神経を抜いて金属を被せるようになる。そして最後には完全に歯がダメになって、両隣の歯を削ってブリッジを入れ、やがてはそのブリッジもダメになり、入れ歯をせざるをえなくなってしまう。これが、日本におけるごく一般的な虫歯治療だ。
 ところが、目を世界に向けてみると、鯖蝕(虫食い〉の予防法や充填材料の進歩によって、ブラックの法則は、とうに時代遅れの治療法となっている。一九九〇年には、WHO(世界保健機関〉の傘下にあるFDI(国際歯科連盟)という機関から、「ブラックの法則の完全撤回」という通達が出されている。この通達を簡単に言えば、歯を必要以上に大きく削ってはいけないということである。
 イギリス厚生省の過剰診療調査委員会では、「ブラックの法則の完全撒回」の通達を受けて、「この改革についてこられない歯科医は無能である」といった内容の報告書が発表された。「歯は極力削らない」というのが、今や世界の常識なのである。
 ところが、日本では、めったにその話が出てこない。知っていてわざと通知しないのかどうかはわからないが、そのような情報が個々の歯科医に伝わっていないのである。そして、町の歯医者では相も変わらず、歯をガリガリと大きく削るだけの治療を続けている。「日本の常識」は、「世界の非常識」なのだ。日本の歯科医のほとんどは、イギリスでは無能扱いされることだろう。
 ブラックの法則で治療をしているかぎり、虫歯は治らないのである。それどころか、この治療法は必要以上に歯を削るため、歯の寿命を縮めるうえ、歯の噛み合わせバランスをあっという問に崩してしまう。噛み合わせの重要性については次章に譲るが、このバランスが大きく崩れると体に大変な弊害をもたらす。それにもかかわらず、日本の歯科大学では、授業時間の大半を使って、歯を削ることばかり教えている。
 もちろん、まったく削らなくていいというわけではない。ある程度、爾蝕の進んでしまった虫歯の場合は、削らなくてはならないこともある。だが、奥歯のへこんだところが黒っぼくなったというくらいなら、サホライド(フッ化ジアミン銀)という進行止めを塗って様子を見るというほうが、最終的に歯を長持ちさせることになる。
 本来、歯科医は治療にあたる前に、削ることによって生じる弊害と削らずに最小限の治療を続けた場合の虫歯の進行とを比較検討して、はたして本当に削ってよいかどうかを慎重に判断しなくてはいけない。しかし、現状ではこうしたことはまったくなされていないのである。これは歯科医の責任なのだ

●治療を受けた歯からダメになる不思議

  私の父は六五歳のときに、上下とも総入れ歯になったが、そうなる前は下に五本だけ自前の歯が残っていた。これがなぜ総入れ歯になってしまったかは次章で述べるが、この生き残ってた五本の歯うち四本までが、まったく治療を受けていなかった。
 つまり、ブラックの法則に基づいて削られた挙げ句、寿命が縮まり、抜歯てしまった歯があり、かたや六〇年もの間、一回も治療を受けることなく健康であり続けてきた歯があるというわけであ.る。これは、常識的に考えればおかしなことである。
 もし、従来の歯科治療がすぐれているなら、金属を詰めた治療済みの歯が残ってしかるべきだろう。それが、結果はまったく反対である。これは私の父に限ったことではない。私が見てきた数多くの患者さんにも例外なく当てはまる事実である。
 何度も治療を受けた歯ほど早く抜け落ちてしまう。弱い歯だから、何度もの治療が必要で、しかも寿命が短いのか、それとも治療を繰り返しているから寿命が短くなってしまうのかは、卵とニワトリの議論に似ているが、いずれにせよ、従来の歯科治療がブラックの法則にしたがって歯の寿命を縮めているのは事実であり、治療をした歯のほうが寿命が長いということはきわめて稀である。
 それにしても、少なくとも医者と名のつく業界で、こんなことがまかり通るのは歯科だけだろう。病人を治療するたびに、具合が悪くなっていく治療などというのは聞いたことがない。外科医が心臓のバイパス手術をしたところ、かえって寿命が短くなってしまったら、それは手術の失敗である。そんなことをした医者は、誰からも非難されるに違いない。
 ところが、歯科医ではそれが日常茶飯事なのだ。それも、未知の難病というわけではない。虫歯である。せめて、「なぜ、治療した歯がまた悪くなってしまうのだろう」と疑問を持つ歯科医がいてもいいのではないか。
 だが、ほとんどの歯科医は、大学で教えられたままに、ちょっと黒くなっただけの歯や、痛くもない歯をガリガリと削ることを繰り返している。
「虫歯としてはたいしたことはないが、今のうちに削っておけば、何年か後にこの歯はまた悪くなって、患者はやってくるだろう。こんなカネヅルを放っておく手はない」

 もし、こんなことを考えているとしたら確信犯である。歯科医の大半が、金儲けばかり考えている人間だと思われても仕方ない。意識的にせよ無意識にせよ、一度来院した患者さんを、ずっと自分の「お客さん」にしようという考えが頭にあってもおかしくない。
 中には、そんなことすら考えずにひたすらガリガリ削っている歯科医もいるかもしれないが、それは単なる無知な医者である。患者の立場からすれば、どちらの歯医者にもかかりたくない。
 痛くて仕方がない歯を削るならまだしも、痛くもない虫歯を削られてしまって、挙げ句の果てに歯の寿命を短くしたのでは割に合わない。

●歯科医院が増えつづける理由

 ブラックの法則はFDI(国際歯科連盟)で葬り去られた。だが、日本ではごく一部の歯科医を除き、いまだにブラックの法則にしがみついて治療を続けている。なぜ、そんな情けない状態になっているのだろうか。
 もし、歯科医の競争が激しくなったら、誰もが腕のいい歯科医のところに行こうと34するに決まっている。そうすれば、大きく歯を削って歯の寿命を縮める歯科医と、なたもるべく現状を保存して歯を健康に保つ歯科医のどちらに患者が行くかは明白である。
となると、歯科医のほうも患者に来てもらえるように、勉強に励まなくてはならなくなるはずだ。
 ところが実際には、どの歯科医もほどほどに患者が来る現状に満足しており、そこから踏み出そうなどという勇気は起こさないのが一般的である。
 では、歯科医の数は少ないのかというと、けっしてそんなことはない。町中を見渡おヒしてみると、美容院や理髪店の数に劣らないほど歯科医院がある。厚生省の調べ(一九九六年)によると、全国には五万九三五七の歯科診療所があり、一日当たり約=二○万人が何らかの治療を受けている。
 それだけあって、潰れたという話をあまり聞かないのは不思議である。潰れるどころか毎年増えつづけ、二〇〇〇年の調べ(概数では、全国で六万三一四一ヵ所になっている。
 美容院や理髪店が多いのはわかる。髪は自然に伸びるものであり、客は何度もやってきて当然だが、歯科診療所の数が多いのはなぜなのか。
 歯科医がいくら多くても成り立っているのは、一つには患者が繰り返し訪れるからである。もし、一回で完壁に治療できてしまったら、歯科医はあがったりである。本来ならば、医者と名のつく者は、病気が少なくなって自分たちの大部分が失業するような状態を願って仕事に励んでいるはずなのだが、現実には逆で、仕事を増やす、つまり患者を増やすことに熱心である。

その疑問はその疑問はガン産業と同じく歯壊医を壊して治療というリピートを繰り返すことが今の歯科医療産業のビジネスモデルだからだ。




宇都宮市の歯科医院に行かれる前に~虫歯を削らない!最新歯科治療~

ほとんどの歯科医は歯を壊して悪化させている歯壊医作戦

あなたの歯は悪化したのではなく、治療で歯壊されていたのだ

悪化させるほど再治療で儲かる日本の歯壊収奪ビジネス


第一章 歯科医療の現状について

●なぜ不完全治療が多いか

 毎日来院する多くの初診患者を見ていると、粗悪治療のあまりの多さに気がめいります。
 たとえぽ一〇〇人の初診を見て、これはまあまあていねいな治療がしてあるなと思われる例は1例あるかないかです。本当に良質な治療が施されている例はめったに見られません。
 歯は、内臓や骨、軟組織と異なり、自然治癒力がほとんど期待できません。骨なら多少曲がって継ぎ、固定しても、そのままついてしまうでしょうし、外傷の縫合が荒っぽくても何とか治り、くっつくでしょう。しかし歯にはほとんど自分で治る力がありません。再発を防ぐためにはパーフェクトな治療をする以外に道はないのです。
 ムシバになって金属を墳めても、歯と金属の間に五〇ミクロンていどのすき間があれば、そこからバクテリアが侵入し、すぐにムシバが再発します。根管治療も同様な精密さを必要とします。
 おまけに歯がおかれている口腔内の環境は最悪です。甘い物、すっぽい物、塩からい物など、多くの食べ物を食べ、それが歯垢として残ります。さらに口の中は、それ自体に物を溶解する能力のある唾液でいつも湿潤状態です。それに食事をするたびに強い力で限りなく噛み、力を入れる時も歯を食いしばります。
 すべてがパーフェクトな治療が行われたとしても、また故障が生じる場合すらあるほど、歯の治療とは困難な条件を抱えているのです。
 したがって、粗悪な治療によって、ほほすべての歯がダメになるのは当然のことと言えます。
 では、なぜ、これほどまでに粗悪な治療がはびこっているのでしょうか。粗悪な治療が大勢を占めているということは、一般的に歯科治療は歯をこわす結果をもたらしている、いや、歯をこわすために行われていると言っても過言ではないかもしれないのです。
 ここで、なぜ精密で正しい治療が少なく、粗悪治療が大勢となっているのか、いくつかの原因別に明らかにしてみたいと思います。

●品質を問わない保険制度が元凶

 すべての人が利用している健康保険の制度について、皆さんはどのていど知っているでしょうか。
現在の保険制度は、現物支給出来高払い制という制度をとっていますが、じつは、この制度に歯科医療をここまでダメにした元凶があると、私は考えています。
 現物支給出来高払い制の仕組みについて、まず要点を説明します。患者が医院、病院などの医療機関に行き、治療を希望すると、治療は注射、薬、手術、歯科の場合は義歯、インレー、クラウン、抜歯、X線検査などを現物で受けることになります。この際、患者は治療費の一割または三割の一部負担金を支払います。二万円の治療費がかかれば一割負担者は二〇〇〇円支払うわけです。現物支給出来高払い制は他の保険制度と、この点が決定的に異なります。
 生命、傷害、火災、自動車保険などと比べてみてください。通常の保険では、損害が生じるとその損害のていどを査定し、保険者(保険会社)は被保険者(加入者)に現金を支払います。被保険者はその現金をもって損害を修復します。
 ところが健康保険の場合、注射や手術、義歯などにより、その場で現物支給され、現金の支給は受けません。その結果、患者さんは保険はタダ同様、という観念をもつようになってしまいました。どのような治療を受けた結果、いくらかかったかという関心はなくなり、治療内容や治療費は医者まかせの風潮ができたのもこのためでしょう。

●上手な治療も下手な治療も同じ値段

 現物支給出来高払い制の最大の問題点は次の点にあります。治療費の請求は、医療機関が自主申告により、出来高(治療の数量)をレセプト(診療報酬請求明細書)に書き込み、支払い側(保険者)に請求レます。保険審査委員会の審査を一応経て、一ヵ月後に治療費が支払い側から医療機関に振り込まれます。ここに二つの大きな問題点があります。
  まず、出来高(数).のみをカウントし、品質が問われないことです。数量のみが経済評価の対象となり、品質は評価されません。上手な治療でも、下手な治療でも、手抜き治療でも、同じ値段なのです。形ぼかりの手抜き治療で数を稼ぐほうが得で、正直者は損をする仕組みがここにあります。品質に対する評価がなけれぽ品質を競う原理は働きません。努力と経験を積んだ職人がつくったスーツとアルバイトが流れ作業でつくったスーツが同じ値段で店頭に吊されるとしたら、努力して腕を磨こうとする職人はいなくなるでしょう。現物支給出来高払い制には、このように大きな欠陥があるのです。
 そればかりではありません。もう1つ、麻薬のような魅力をもった、大きな欠陥があります。

●保険請求を審査する仕組みがない

 前述のように医療機関は治療費をレセプトに書き込み、自主申告によって請求しますが、このレセプトによる請求が正しいかどうかを十分に審査できる仕組みがなく、フリーパスに近い状態となっているのです。
 そのようになる原因の第]は、レセプトを紙面審査するだけの審査のやり方にあります。実際にその治療が行われたのか、あるいは架空の請求であるのかをいちいち患者に確かめるわけではなく、形式が整っていれば作文でもほとんどパスしてしまうのが現実です。
 第二に、審査する保険審査委員の人選にも問題があります。支払基金法では、この審査委員の構成について三者構成をとるように求めており、支払い側委員が三分の一、受け取り側委員(歯科医師会)が三分の一、あとの三分の一は第三者である学識経験者によって構成するように定めています。

●日常的に行っているレベル以上の仕事はできない

 たとえば、寿司屋に入って、今日はたくさんお金を出すから特別うまい寿司を握ってくれと頼んでも、それは無理であることは誰でも理解できるでしょう。せいぜいコストの高いアワビ、ウニなどのネタが使われて高くつくだけです。
 歯科医院もまったく同じです。毎日行っている仕事は、歯科医師の考え方、技術、歯科衛生士や技工士をどのようにしているかなどのシステム、設備などにより、同じレベルで続けられています。貴金属やセラミックを使った高価な治療を希望しても、毎日そのような仕事を高品質で行っているところでなけれぽ、せいぜいセラミックや貴金属の塊を入れられて高い治療費を支払い、歯はダメになるという結果になるだけです。
 信用や評価の高い寿司屋では、長年、毎日、それなりの努力を続けてきて、現在のレベルを達成、維持していると言えます。米やネタ、のりや酢などの仕入れは厳選し、そのためには早朝から起きて市場に仕入れに行く。技術は研究と習練を重ね、店内の内装、清掃、生花、サービスなどにも厳しく、ゆき届いた配慮を払い続けてきているのです。]朝一夕にその味や美しい技術は達成されたわけではなく、信用も簡単にできたものではないのです。ですから、少々値段が高くとも多くの客が集まるのです。
 歯科治療を高品質で維持し続けるためには相当な努力の持続が必要です。スポーツ選手は栄冠を勝ち取るまでに死ぬような努力を払いますが、同様な努力なくして良い歯科医療は実現できるものではありません。歯科と言っても単にムシバを削って墳めるような簡単な治療だけではありません。それ一つだけでも難しいのに、根管治療、補綴、咬合、矯正、インプラント、外科、歯周病、栄養分析や指導、その他すべての分野で高度な診断力と治療技術を身につけていなけれぽなりません。
 チームカも不可欠となります。院長が常に研修に努力することはもちろん、矯正治療の専門家、咬合治療に強い歯科医師、その他の戦力が整っているか、医院は別々でも良い医療チームを形成しているか、それは非常に重要となります。また、教育のゆき届いた優秀な歯科衛生士、歯科技工士が揃っていなくては良い治療を行うのはとても無理です。そのすべてを整え、教育によって高いレベルを維持することで、はじめて小さなインレーもまともなものにでき上がり、セットされるのです。
 私の診療所では歯科医師八人、歯科技工士】二人、歯科衛生士八人、すべて十分な実力をもった人材を中心にチームがつくられています。歯科医師の中には、矯正や小児歯科の専門家、外科の専門家、咬合治療に強い歯科医師なども揃っています。
 私は学会活動は歯内療法が中心ですが、診療の場では、とくに歯周病治療、イソプラント、咬合治療、栄養指導などを中心に受け持っています。もちろん、根管治療(歯内療法)、充填や補綴などはどの歯科医師も基本としてマスターしています。

●第二章 ムシバの良い治療、悪い治療の見分け方

 エナメル質に限局したムシバをC1と言います。エナメル質の下は象牙質と言い、ここまで進行したムシバをC2と言います。充堀処置の主な対象となるのは、このC2です。 象牙質のさらに内側は空洞になっていて、中は血管や神経が走っています。この部分は歯髄と呼ばれ、一般に神経をとる、神経の治療をするというのは、細菌感染や炎症が歯髄にまで達したために、この歯髄をとって治療をすることを意味します。専門的には抜髄と言い、その後、根管治療が必要となります。ここまで達したムシバをQと言います。
 充填が最も多くなされるのはC2で、C1に対しては私は充填を行いません。正しいブラッシングや食生活によって、C1はそのまま進行せず、逆に再石灰化して良くなってしまう場合もあるからです。
 最近、子供のムシバが減り、歯科医師数が増加し、多くの歯科医院で患者が減少していると言われます。その影響か、C1でも充填してしまうケースが増えているようです。
「患者が少ないので、少しでもムシバがあれば馳める」という話を、私は現実に同業者から聞いたことがあります。本当に必要であったのだろうかと疑われるほど、ほとんどの歯に小さなアマルガムを填めらわている.子供も見かけます。
 学校で歯科検診を行う時期になると、検診で治療が必要と判断され、学校から治療勧告の紙をもらった子供たちが来院します。よく見ても治療の必要な歯が見当たらないのに、永久歯の治療必要歯が五本、三本などと記入された紙をもってくる子供たちもたくさんいます。本当に治療が必要かどうか検討が必要です。一度填められると、そこからまた再発しやすくなるからです。 良い治療 悪い治療の見分け方 丸橋賢 農文協

歯壊医たちの歯壊収奪作戦

「歯は削るとますます悪化するから削るな」は世界の歯科医療の常識

日本の歯科医は飯の食い上げになるから、壊して稼いでいる

歯科受診の常識―歯科に行くまえに読む本 (aiikusha books) (新書)
飯塚 哲夫 (著)第二章 歯科医師は虫歯や歯周病を治せるのか、

●歯科医師がむし歯を治せない

 多くの歯科医師たちにとって、虫歯の治療とは痛みをとり、崩れた歯を修復し、モノを噛めるようにすることです。
 しかしそれは虫歯という病気を治すこととは無関係で、虫歯を治さなくてもできることなのです。
 虫歯で痛い歯は、「神経をとる」と言って殺してしまえば、痛みはなくなります。歯は生きているから痛いので、殺してしまえば痛みや感じなくなります。

 虫歯で歯が欠けたとか、モノが噛めないと訴える患者さんには、詰めたり、かぶせたりして歯の形を回復してやれば、患者さんは満足しますし歯科医師は「治療をした」と考えます。
 しかしこのような行為で患者さんの訴えは解消できても、虫歯という病気が治るわけではないことはこれまで、お話ししてきた通りです。
 多くの歯科医師たちにとって、虫歯が治ったかどうかは患者さんの訴える苦痛や不自由が解消されたかどうかであって、虫歯という病気やそれに伴う病気が治ったかどうかではないのです。
 歯科医師は虫歯を治せないという話をもう少し具体的にしてみましょう。
 Kさんという歯科医師がいます。彼は自他共に認める高名な歯科医師で、講演や執筆活動などで多くの歯科医師たちに多くの影響力を持つ歯科医師です。
 Kさんは「日本歯科論評」という歯科の専門誌に発表した論文の中で次のように書いています。

「虫歯は丁寧に治療したところでせいぜい15年持つかです。たとえ20年持ったとしても、今の人生80年といわれる時代に通用しない」

 つまり虫歯は治療してもせいぜい15年しか持たず、いずれは駄目になるということを言っているわけです。Kさんはその文書を次のように続けています。
「たとえば大臼歯が虫歯なったとしますと、治療したものが結局虫歯で走りされた入れ歯になります。歯の治療というものは、こういう経過をたどるわけです」

 要するに虫歯の治療しても、その歯はいずれ抜かれてしまうということを言っているわけです。
 ここで何年持つかという言葉に注目しましょう。
なんらかの病気を想像してみてください。その病気の治療を受けて治ったとします。その場合、「あと何年で持つか」などと考えるでしょうか。

「あと何年もつか」ということを考えるのは、治っていないからです。
そのほか、Yさんという歯科医師がデンタルダイヤモンドという歯科専門誌に次のような文章を発表しています。Yさんは某国立大学歯学部の臨床教授です。

「虫歯の治療というものは、一度手をつけた歯は次々とまるで坂道を転げ落ちるかのように崩壊への道を辿ってしまう」

 このような事情は外国でも同じです
『Intrenational Dental Journal』という国際歯科専門誌にTyasという歯科医師が虫歯の治療についての論文を発表しています。Tyasはその論文の中で

「これまで行われてきている虫歯の治療というもの歯を破壊するサイクルへと導くだけである。比較的小さな虫歯を削ることから始まって、やり治し、やり治しと続いて結局は歯を抜くことになる」と述べて、これまでと違った方法で虫歯の治療することを提案しています。

 しかしその方法とは虫歯を治す方法ではありません。「虫歯は治療しても治らない」ということを前提に、どうせ治らないなら、虫歯は余りいじり回さずに、必要最小限度の処置をして抜かれるまでの期間をできるだけ長くしようというものです。
そしてこの方法を世界歯科医師会が推奨しているのです。26~28

ジリジリ悪化させることで美容院のように繁盛している歯壊ビジネス

知らぬ患者は絶好の獲物というシカケ
無知蒙昧な獲物が歯壊罠にかかっている

●医者が秘密にしておきたい病気の相場

(青春新書INTELLIGENCE 216) (新書)
富家 孝 (著), 伊藤 日出男 (著)

6章「歯科治療」の相場

●コンビこより多い歯科医院が引き起こす問題

現在、日本の歯科医は約9万5000人。歯科医院の数は約6万7000軒で、コンビニエンスストアの総店舗数4万1000軒を大きく上回っている。
コンビニなどは、その数が増えて競争が激化するほど、各店舗の設備やサービスの質は向上する。だが、少子化に加えて、むし歯が減って患者の数が頭打ちの歯科では、歯科医師数の増加による競争激化が過剰診療を招くなど、逆に歯科医療の質の低下を招いている面がある。
歯科医院の収入を左右する要索は、治療用の診療用ユニット(椅子)と医療スタッフの数、それに診療時間とされ、1台の診療用ユニットで1日に診療できる患者の数は10人から、せいぜい15人までといわれている。
ある開業医の例で、仮に1人当たり保険診療500点(1点は10円)の治療をしたと想定して、2台のユニ。トで-日に25人を診て、ーカ月に20日間働いたとすると25万点・5000円×25人×20日でーカ月250万円の亮上になる。
ここから家賃30万円、医療機材や内装費のローン返済30万円、リース料10万円、材料・薬剤費15万円、技工代25万円、光熱水費10万円、スタッフの人件費50万円-・…などなどを支払うと、手元に残るお金はわずか。開業歯科医の平均的な収入は、一般にいわれているほど高収入ではなく、せいぜい上場企業の中問管理職程度である。
その上、患者減少と競争激化による長時間労働、収支.の悪化による雇用条件の悪さから、多くの歯科医院では、スタッフの確保に汲々としている。さらに、現行の健康保険制度の問題もあり(後述)、真に患者のためになる医療サービスを提供するのは簡単ではない。
医業収入には「保険診療」と「自費診療」とがあるが、歯科では被せる冠や詰めもの、入れ歯など一部の診療に「混合診療」が認められている。そこで収入確保のために重要になってくるのが自費診療で、「自費率アップ」をはかる開業医も少なくない。
最も一般的なむし歯治療を例に挙げると、むし歯で欠けた部分に詰め物をしたり、被せたりする歯冠材料に、保険が適用されるレジン(合成樹脂)ではなく、より耐久性にすぐれた金合金や白金加金、より白然な感じのメタルボンド(金属にセラミックスを焼き付けた瀬戸物)などを使用すると、保険外の自費診療になる。とはいえ、これらの詰めものや被せもの、さし歯を自費で入れる患者は全体の5%しかいないのが現状で、金額にすると診療収入の20%程度という。.
そんな唄自費診療として収入的にも大きなウエートを占めるのが、インプラント治療-矯正治療、審美歯科治療などである。
だが、これらの治療では高い技量と手間が要求される。それもあって、最近、保険外の高額な治療代を請求されたとか、治療を途中でやめてしまったといったトラブルが歯科医院では増えているのが現状だ。

歯壊して悪化させていかないと飯の食い上げになるというホンネ

●なぜ日本の歯科医は削り〃たがるのか

 むし歯の治療は、ほとんどの人が経験していることだろう。
 かつては、むし歯治療に行くと、たいてい歯を削られた。あの耳障りな音でガリガリと削り、詰めものをして、とりあえずは治療完了。しかし、しばらくすると詰めものがとれて、前にも増して大きく歯を削り、さらに大きな詰めものをするーむし歯の治療はこうした経過をたどる傾向があった。
 それは、日本に29校ある歯科大学・歯学部では「むし歯の原因(カリオロジー)」を学べる環境が限られており、その代わりに、むし歯の削り方や詰め方を中心に教えてきたから。つまり、日本の歯科医は、むし歯を見つけたらすぐに削って詰め物をすることが正しいむし歯治療と教えられてきた経緯があるのだ。かぞうげしつ歯の表面のエナメル質に穴(う窩)が開き、象牙質に達したものを一般に「むし歯」と呼んでいる。通常、ほかの体の部分であれば、傷を負うと、止血後にかさぶたできて外界から遮断され、その下に新たな皮膚組織ができて傷が治っていく。つまり傷を治すには血液が重要な役割をするのだ。
 ところが、歯のエナメル質や象牙質には血液が流れていないため、削られた歯は外界に傷口をさらすことになり、むし歯が治ることはなく、さらにひどくなってしまうのだ。醐むし歯が鰍にまで進むと、食べ物がしみたり痛みが出・ので繊(神経を抜く)しなしっかつしのくてはならない。抜髄した歯は枯れ木と同じで「失活歯」といい、もろく割れやすい。歯が割れないように修復物(クラウン)で覆うが、それもしばらく経つとグラグラしてきて、結局、抜歯することになる。
「むし歯は、歯と歯の隙間や、歯と歯肉の境目、奥歯(臼歯)が噛み合わさるところの溝暉などが黒く汚れたように見える。しかし、この黒い溝はたんなる汚れにすぎない場合も多々ある。また、奥歯の溝の部分が黒っぼくなった程度なら、サホライド(フッ化ジアミン銀)を塗って様子を見たほうが、結果的に歯は長持ちしたという症例も少なくない。
 極力、歯を削ることなく維持する。削って詰めものをしたり歯には被せものをしないようにする。さらには、進行しても入れ歯にならないようにする。悪い箇所の進行を遅らせ、なるべく天然歯に近い状態で「噛む・話す」といった機能を維持・管理する。これが「予防歯科」という考え方で、欧米では主流の考え方である。
 むし歯の治療にも、従来型のすぐに痛みを抑えるために、歯を削って神経を抜いて、詰めて、被せて、という短期的な治療と、なるべく天然歯を維持するために歯の根の治療をして、削る部分を最小限にして、接着剤でコーティングし、むし歯の進行を抑えるという長期的な治療がある。
 大きく分けてこの二つの治療法が混在するために、患者は同じむし歯なのにすぐに治る医院と時間がかかる医院があると感じる。歯科医療先進国では、当然天然歯を維持する長期的な診療がスタンダードである。
ところが、日本の医療保険は疾病保険-悪くなったところを治療することに主眼が置かれているため、従来の削ったり詰めたりする治療中心になる医院が多くなるのも仕方がない一面がある。
 しかし、質のいい歯科医院では、天然歯を維持する治療と予防を一体として考え、短期的な収益の増加には結びつかないけれど、予防のために再診のリコール(メンテナンス)をきちんと実施している。つまり、車の車検や定期点検と同様に、個々の患者の歯や歯肉の状態に合わせてメンテナンスのサイクルができていて、そういう再診の患者が多い医院はいい歯科医院と考えてよい。
 しかし、大方の歯医者は、メンテナンス主体で治療を勧めないと、経営が逼迫してしまう。メンテナンスを医院経営の中心として「しばらく様子を見ましょう」などといっていたのでは、経営効率が落ちてしまうのだ。
 しかし、先に述べたように、従来の歯学部の教育で教えてきた、いかに歯をうまく削り歯に合った修復物を作るかを主たる治療とする考え方は、FDI(国際歯科連盟)でも否定され、今や「歯は極力削らない」というのが世界の常識になっているのである。

壊しながら末永くしゃぶる終身カネヅルにすることこそが本当の狙いだ!

●治療した歯ほどダメになるって本当?

 厚生労働省は「健康日本21」の中で「8020運動」提唱してきた。一般に、私たちの永久歯は(親知らずを除いて〉上下14本ずつ28本の歯がある。この自分の歯を、国民の平均寿命である80歳で20本を残すことを目標とする運動だが、現実には80歳で平均で8本しか歯が残っていない状態である。
 しかも、健康意識が高く真面目に歯科医にかかっている人ほど、50歳を過ぎて次々に歯を失い、不自由な食生活や会話を余儀なくされている傾向がある。これは「治療した歯からダメになる」という証拠ともいえる。
「8020運動」といった数値目標の成績を調べるには、「DMFT指数」が参考になる。
少し専門的になるが簡単に説明すると、DMFTは「むし歯経験歯」のことだ。
 まず、治療が必要な穴のあいた状態のむし歯がD歯(DTUU①O昌巴80庄)、むし歯が理由で失われた歯がM歯(MT「と奮ぼ伽q80嘗)、むし歯を治療した歯がF歯(FT一「罠Φα80嘗)、このDT、MT、FTを足して、むし歯(DMF)経験歯数として表現する。
 たとえば、まったく歯がない総入れ歯の人は、歯がないのだからむし歯もないことになるが、DMF経験歯数からは、むし歯にかかったという経験歯数が履歴として残るのだ。
D歯を各年代で見ていくと、それほど増減なく推移しているのに、30代の半ばまではF歯がどんどん増え、このF歯が減り始めるとM歯が増えている。
つまり、むし歯を最初に治療して詰めものをしたことがきっかけとなり、次々に治療のやり直しを繰り返しながら結局は抜歯しているということがわかる。
 もちろん、歯周病が原因で歯が抜ける場合もあるが、上の表のM歯はあくまで「むし歯が理由で失われた歯」を表している。DMF?Tの総数は溺歳で27.2と、当然のことながら28本に限りなく近い数値だが、M歯は85歳で24本も失われているのだ。
 実際、歯を失った人の9割は、むし歯と歯周病が原因だが、むし歯と歯周病をちゃんと「予防」しさ、えすればDMFT指数はもっといい数値で推移するはずである。
こうした「むし歯経験歯数」のデータを踏まえ、画一的に削って詰めるのではなく、初診のときに藷病などの茉検査を必ずしてくれ、その後禦の患者の歯と歯肉の状態に応℃て、口の中のメンテナンスをしつかりしてくれるところが、いい歯科医院ということになる。

●いつまでも自分の歯を残したいなら内科的歯科医院へ

 いい歯科医院には、いくつかの条件がある。まず、歯科衛生士が常勤している医院であること。むろん、歯科医が衛生士の仕事を兼ねることはできるが、歯科衛生士を雇用する診療体制がある医院ということが大事なのだ。
 なかには、歯科衛生士なのか歯科助手(11事務職)なのか区別しづらい医院もあるが資格を持った医療スタッフとその他のスタッフとは、きちんと分けて患者に明示しなければいけない。このような医療機関としての基本項目をきちんと患者に伝える仕組みは、患者が医院の質を知る際の一つの基準となる。医療資格を持たない歯科助手は口腔内に指を入れることも、もちろん治療をすることもできない。
 一般的には歯科衛生士の仕事は、ブラッシングの指導から初診の際の基本検査などだが、なかでも基本検査は、問診に始まって口腔内状態を把握することや歯周病検査など多岐にわたる(理想の基本検査とその手順については162ページのコラムを参照)。
 さらに理想的には、医科全般で行われる検査の血液検査や血圧の測定と同様に、患者の唾液を検査したり、食生活の指導、禁煙指導、そして個々の患者の定期管理にまで及ぶ。
 それは、歯の二大疾患である「むし歯」と「歯周病」の原因にさかのぼり、病気が発生しないようにしようという姿勢の表れといえる。
これまでの歯科医療は、発生してしまったむし歯の痛みの除去と、それに関連する治療や詰めものや被せもの、入れ歯などの処置が中心だった。それは眼科医療にたとえてみるとわかりやすい。視力が低下した人に対して適切な眼鏡を作ることは、眼科医の仕事でなく眼鏡店の仕事である。
 同じように、入れ歯を作ることは、むし歯や歯周病の後始末的な仕事であって、本来は入れ歯にならないようにすること、むし歯や歯周病の進行を止めたり、原因を取り除く治療が歯科医の仕事であろう。
 ところで、むし歯や歯周炎などの原因が細菌による感染であることがわかった現在、歯科医療も、糖尿病など生活習慣病と同じように内科的にとらえる必要が出てきた。たとえば、むし歯が原因で腫れたと思っていた疾患が歯髄炎になり、さらに口腔内の広い範囲に化膿炎症を起こすということはよくある。
そうなると、患者は歯の病気にもかかわらず、外科や耳鼻咽喉科などを受診する。しかし、こうなる前に歯科で処置することができたはずである。
 こうした疾患でも感染の前段階で処置していれば、患者は辛い思いをしなくてすんだはずである。これに対応できるのが内科的歯科医院で、それには予防歯科を抜きには考えられない。
 歯石を除去したり歯周病をチェックしたりすることも予防歯科だ。これまで歯科医院では、予防的処置すなわちメンテナンスについては3カ月ごとに1度とか、半年に1度で行ってきた。これは2カ月以上の間を置けば、その都度、再初診扱いにできて、保険適用できるからだ。
 これまでの歯科では、病気が悪くなった後始末である入れ歯の処置などを治療と呼んできた。つまり悪くなって手の施しようがなくなったために、人工的なもので機能を回復することを治療と呼んできたのである。
 そのためか歯科では、病気を治したり進行を止めたりすることを治療という認識がなく、予防と呼んできた。
 内科的歯科医院とは、悪くなったところの後始末に終始するのではなく、歯周病の症状の改善や悪くならないように維持管理すること(歯科でいう予防、一般医科でいう治療)を中心とした診療体制の歯科医院のことである。
 そんな内科的歯科医院の見つけ方は、歯科衛生士が常勤して患者の定期検査を実施していること、むし歯になる原因を減らす食事指導と歯周病進行を抑制するための禁煙指導ができること、初診時に唾液検査を実施していること、レントゲン以外の歯の写真を撮ることなどが挙げられる。

●むし歯 削って、詰めるはもはや時代遅れ?

 ほとんどの歯科医が大学で教えられたままに、修復物に合わせて歯を削り、その削ってできた穴(窩洞)にセメント(グラスアイノマー)〈小さな処置約250円、大きな処置約300円、治療回数-回〉、金属(パラジューム合金)〈処置の大きさ臼歯部部位により約520~700円、治療回数2回〉やレジン(合成樹脂)〈小さな処置約340円、大きな処置約470円、治療回数-回〉などの修復物をしっかり詰めるこれがむし歯の正しい治療法で、これがきちんとできて一人前の歯医者だと教育されてきた。
これは先にも述べたように日本の歯学教育では、カリオロジーというむし歯の原因を知る研究が確立されていなかったからである。
歯の削り方も、歯の表面から奥へ行くにしたがって広く削る。大学では「むし歯の部分は鳩の尻形に削る。テーパー(削る角度)は6度」と教えられる。断面図を想像していただくとわかりやすいが、台形とかクサビ形になるように穴を開ける。こういう形に削ることで詰め物が抜け落ちにくいからだ。
このような処置は、むし歯の原因が細菌感染とはっきりした現在では、病気の後処置的治療の感はまぬかれない。
それでも、多くの歯科医師が、むし歯治療というと削って詰めてとなってしまうのは、先にも述べたように、現行の健康保険制度では、むし歯にならないようにする治療(予防)は、歯科医院の保険請求額が非常に低く制限されているからである。
いくら歯科医学が進歩しても、実際の歯科医院での治療がともなわないのは、保険制度のバランスの悪さからといえる。
これではむし歯にならないようにする予防処置や衛生教育を実践するといった、本来の治療を行う歯科医院がなかなか増えないのも致し方ない。医療技術というよりは職人的技術に近い、むし歯の修理に徹していたほうが、効率的な歯科医院経営ができるのが現行の保険制度なのである。
このような歯学教育の後進性と健康保険制度のゆがみによって、多くの患者の歯は削られすぎる状況にあったし、現在もその状況の根本改善には至っていないのが実情。
そして一度削られた歯は、早ければ6、7年で抜歯という運命をたどることにもなりかねないのだ。
私たちの口の中には、健康状態にもよるが、唾液1㏄あたり約1億もの菌(常在菌)が棲みついている。菌が常在しているということは、腸の中のビフィズス菌などのように生体に必要な菌もあるが、悪玉菌もいる。その}つが、むし歯を作るとされるミュータンス菌である。
このミュータンス菌は、食物の中の糖類を分解し、その糖質が歯の表面に食べカスや細菌類がつきやすくしてしまう。このミュータンス菌がつきにくい口内の環境にする予防的治療が、削って詰めての治療をも効果的なものにするのだ。
削って詰めるという職人的歯科治療が無用な技術というわけではない。職人的歯科治療と予防的治療を一体として歯科治療として捉える視点と体制が整っているところが、患者本位の歯科医院といえるだろう。

●人工エナメル質が、むし歯治療を変える

日本の医療保険制度が出来高制に基づいている限り、歯科においても過剰診療はなくならないだろう。
だから、歯科医院へ行って「しばらく様子を見ましょう」などという歯科医にはめったにお目にかかれない。
実際、歯を削れば削るほど、保険収入は多くなる。しかも、混合診療が許される歯科では、保険診療よりも、治療費を歯科医が自由に設定できる自費診療を勧める傾向は否めない。
不必要な治療は行わず、健康保険の範囲内で診療してくれる歯科医がいないわけではないが、多くの歯科医が混合診療をうまく使い分けているのが現状だ。
少子化で患者が少なくなったとはいえ、新しい患者を掘り起こすシステムはまだ残っている。その一つが、毎年行われる学校検診だ。
ところがこの学校検診で、かえって、むし歯を発症するという報告もある。探針と呼ばれる針のように先が鋭く尖った器具で、むし歯の有無を探る際に、歯のエナメル質を傷つけ、それが原因でむし歯が発症するというのだ。最近ではWHO(世界保健機関)が指定した、先端の丸くなった器具を使用することが多くなった。それでも、歯にちょっと黒いスジでもあると、むし歯として処置されてしまう。
?最近では、初期のむし歯は、歯垢を定期的に除去する(プラーク・コントロール)ことによって治癒する可能性があることから、たとえ、奥歯の溝が黒っぼく変色していても、いきなり削らずに一定期間管理して観察する「カリエス・オブザベーション」(観察中のむし歯)という考え方が出てきた。
この「経過観察」とあわせて、成長期の子どもの歯を守る「シーラント処置」という予防処置もある。
シーラント処置(乳歯の初期と生えたばかりの永久歯のむし歯の処置として1本約5σ0円)とは、奥歯の咬合面にある溝はむし歯ができやすいことから、むし歯になる前に接着性レジン(樹脂)でその部分をふさいで、むし歯の予防を行うというもの。
この接着性レジンは隙間や溝を埋めるという効果だけでなく、歯のエナメル質に広く浸透して、酸性に強い「樹脂含浸エナメル質(人工エナメル質)」に変化し、むし歯の進行を防止してくれる。
むし歯はエナメル質を超え、象牙質まで進行した場合、治癒することはないが、人工エナメル質で象牙質の表層を保護すると、むし歯の再発症を予防することができる。
最近では、歯を削らずにむし歯の処置が可能になるなど、人工エナメル質がむし歯治療を大きく変えた。つまり、むし歯を初期段階で処置し、できるだけ歯は削らないミニマル.インターベンシンという考秀が広まりつつあるのだ。
特に子供の場合・学校の歯科検診で「むし歯」の診断をされても、子供が痛みを訴えていいない限り・また、よほどのむし歯でもない限り、まずは「進行止めの薬」を塗ってもらって経過を見たほうがいい。
詰めものをするにしても、金属は極力避けるべきである。わが子かわいさから、高価な白金加金など間違っても入れてはいけない。子供の歯は十分な硬さがないため、詰めものが脱落するのは仕方がないのである。それより、硬い詰めものが他の歯を傷つけるなど、重大な障害を引き起こすことのほうが問題だ。
▼むし歯の相場  初期のものは削らずに観察するのが良心的な歯科医。

あなたは歯壊されたことに気付いていない!

「医者ができること、してはいけないこと」  小澤博樹 著 三五館

●金儲け医療にサヨウナラ

第1章では、ムダな手術と予防接種、集団検診を通じて、現代医療の金儲け主義構造について説明した。しかし、金儲け主義は、現代医療全般を広くおおっている。
たとえば、歯科医師の領域にもそれはある。
よく知られるとおり、歯科医師は儲かる職業だが、その利潤を支えているのは入れ歯などの義歯であり、虫歯にドリルで穴をあけてそこにつめる充填剤である。
 しかし、こうした治療もまた、百害あって一利なしなのである。

 虫歯の穴に充填剤をつめても、充填剤と歯の間には、必ずすき間ができる。そのすき間に乳酸桿菌や雑菌が増殖し、歯槽膿漏などの歯周病を併発させることとなる。
 そして、ここでもまた、あの悪名高い抗生物質が投与されていくのである。そのうえ、現在充填剤として頻繁に用いられているアマルガムやパラジウムは、発ガン物質である。
 したがって、ひとたび歯科を受診すれぽ、余病が次から次へと発生し、通院しつづけなけれぽならない状況へと陥ってしまうのだ。
 虫歯が痛むのなら、口腔内に食べかすを残さないようにし、砂糖を抜いた玄米菜食にすれぽ、それ以上虫歯は進行しない。つめ物をするから虫歯が進行するのであって、歯にまだつめ物が残っているのなら、それを全部取り去ったほうが賢明である。
 歯科医の多くも、そんなことは百も承知だろうと思う。しかし、「玄米菜食にして、歯をよく磨きなさい」とアドバイスするだけでは、歯科医はまったく儲からない。だから、ムダで有害だと知りつつ、今日もドリルで穴をあけ、つめ物をするのである。
 どの分野の医師も、現代医療の枠内で仕事をする限り、こうした「金儲け第一、患者の健康は二の次」という構造から逃れられない。226~

引用予定

この資料をを保存したページ

このような証言は本でも多数あるがインターネット検索でもゴロゴロ出てくる。たとえばその一例だ。
「歯は治療すればする程悪くなる」で検索すると…

このページのログ

この資料をを保存したページ

この資料をを保存したページ

この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ


この資料をを保存したページ

削る治療が有害なのは世界的に周知の事実
犯罪歯科医師達はもう逃げられない!

●良心的な医師は同じことを証言する

良心的な歯科医師はみな一様に同じことを証言する。日本人の歯は歯科医師会の方針や歯科医達の経営によって意図的に破壊されていると。
なぜ、彼らはやたらめったら治療と称して、歯を壊したがるのだろうか?それは何もしなければ利益にならない収奪、悪化させてリピートの周期を短くしていかないと彼らの生活が成り立たないからだ。
また悪質な歯科医の場合は急にけずってセメントで詰めて、後日詰め物をする。なぜ犯人はそんなことをしたかというと、とりあえず先に削って仕掛けてしまえば、獲物は二度と逃げられないからだ。後で気づいたところで後戻りできないからである。
つまり、壊して稼ぐ悪習が日本の歯科医療の王道になっているのである。これは猛烈な発ガン物質や発ガン因子をわざと植え付けて莫大な利益を上げているガン産業とまったく同じなのであるが、ひとつ違うのはさすがにWHOの廃止勧告もあるし、他の国はあまりにもひどい傷害詐欺だと気づいて辞めたことだ。日本だけは、コンビニ以上に多いという歯科医ならぬ犯罪者たちが食べていくために、この傷害詐欺である歯壊追い込み作戦にいまだにしがみついているのである。子供たちの歯はきょうも無慈悲に歯壊され続けている。
もちろん獲物がこの事実に気づいて被害者の会を結成し、訴えれば耐震偽装事件と同じくゲームオーバーである。

●言い訳のしようがない日本の歯科医猟の犯罪

日本の歯科医療の弱点はガン産業なら世界的にやっているから、まだ「世界的にやっている治療だ」という多数決の論理による言い訳が成り立つが、この悪魔の歯壊収奪作戦は現在でもやっているのは、日本特異の現象であり、本人達も実態はわざと壊していることに気づいていることだから獲物が勘付くと言い訳しようも逃げようもない。
今まで稼いだ全利益は一瞬でパーになるどころか、今後の治療代も全て賠償に当てなければならなくなり、一気に債務超過となる。インターネット時代に逃げ切ることなど不可能である。
ガン産業に限らず、患者なんてものはいじくりまわして悪化させて、稼ぐ金儲けの道具なのである。何もしないほうが一番いいなどと認めたらメシの食い上げになるからだ。それが残酷な経済至上主義社会の悪魔的な一面なのである。
本当のことを証言している医師や歯科医師達には敬意を称するが、人の無知につけ込んで壊しまくってきた犯罪者達にはいずれ鉄槌が下るだろう。
徹底的に追求して私財もろとも吹き飛ばすゲームオーバーに徹底的に追い込んでやれ。

●詰め物の毒性にも重大な問題がある

また、削れば削るほど歯自体が悪化してくる問題以外にも、日本の歯科医療にはさまざまな問題が波及してくる。たとえば、金属なら口の中が電池のようになり、電気が発生する問題やプラスチックなら環境ホルモンの問題があることである。
昔の水銀なら腎臓などの臓器を破壊したり、その毒性が蓄積してくることだ。これについては別の項目で特集とする。
結局、何もしないことが一番マシなことが多いのである。こんなことを認めたら日本の歯科医療のほとんどが瞬く間に失業することになるから、いまだに自分たちの生活のために歯壊を繰り返しているのである。 日本の歯学部の本質は歯壊収奪経営学部なのだ。本当のことを教えたら、日本で歯医者などと言うビジネスは成り立たないのである。全ての歯科医療を否定はしないが本質的に必要な治療だけになればほとんどの歯科医療は不合格であり、数十分の一になってしまうだろう。

歯医者に行けば行くほどムシ歯が増えるワケ


歯医者がバラした歯医者の本 (単行本)
谷口 清 (著)
内容(「BOOK」データベースより)
抜くな!削るな!冠せるな!の治療三原則のもと、現代歯科医療のゆがみを撃つ

歯医者の手口が見えてきた

●早期治療がムシ歯を増やしている怪!?

「日本の歯医者は歯を抜きすぎる」
「歯医者は、ムシ歯だけを診てはいけない。患者が健康になっても人間同士、心の触れ合う関係が成り立たなければ、それは医療ではなく、医業にすぎない」
私は本当のことを言いすぎたために一九七三年、歯科医師会を退会するハメになった。
彼らにとって、「本当のこと」は余計なことなのである。だから、私を会から除名するという話がもち上がった。
除名というのは、何ともいやな響きである。
何か悪いことをしたという印象が拭いきれない。それがいやで、私は自分から退会したのである。実をいえば、その】年前にも、私は保険医を辞退していた。
だガら、何の組織にも属さないということになり、正直いって淋しかった。
当初は、組織に属していいたいこともいわずにいるのがいいのか、淋しいけれどもいいたいことをいうのがいいのかーと悩んだものである。
一人ぼっちの道を選び、淋しさも通り越してしまうと、いいたいことを存分に言えるようになった。また、精神衛生上、まことに健康でいることができるのである。私は、→人になって、ますます元気になってしまった。だから、勢いもあったのだ。
「日本の歯医者は歯を削りすぎている」
「小さいムシ歯は早期発見してからようすを見て、進行状態によっては晩期治療にすべきである」
と、第二弾、第三弾と、「日本歯科医師会」や「悪徳歯医者」が見逃すことのできない治療法を次々に単行本や雑誌に発表したのである。
日本歯科医師会や悪徳歯医者が施す治療というのは、いわば、マッチポンプである。自分で火をつけておいて、自分で消す。そうして、また火をつけるのであるーこれの繰.り返しである。
小さいムシ歯を発見すると、充めた脇からムシ歯が広がり、神経が痛む。次には神経を取り除くけれども、治療が不完全なため、何年後かに腫れたり、噛むと痛くなったりする。そこで歯を抜き、入れ歯をする。けれども合わない入れ歯であり、また、入れ歯のバネがかかった隣りの歯が、そのバネの部分からムシ歯になっていく。
要するに、削る、埋める、抜くーの繰り返しなのだが、歯医者が治療すればするほど、その箇所.から歯は悪くなっていくのである。まるでムシ歯を増やすために治療しているようなものである。
これが、日本歯科医師会や悪徳歯医者が行ない、現在までつづいている「マッチポンプ式」
治療である。
患者にしてみれば、おカネをかけたのだから……と思っても、その歯は長くもたない。すぐに、次の治療が必要になる。つまり、支払った金額と予後が一致しないのである。
にもかかわらず、
「いまこれだけ払えば、何年は大丈夫」
と「保証」「完全」という語句を用いて、患者を目くらます医者も多い。患者は生身の人間である。予後の大鼓判など押せるはずはないのだが……。
実際、医者に二〇年は大丈夫と言われ、大金をかけたのに、三年もたたないうちに歯がガタガタになってしまった神戸の女性を知っている。
早期発見、早期治療は、ムシ歯の進行がものすごく早い子供には必要かもしれないが、ムシ歯であってもほとんど進行しないケースも多く、無理に削る必要はないのだ。いま説明したように無理に削るから、ムシ歯はますます大きくなっていくのだ。
つまりは、「早期発見、晩期治療」が、いちばん適切な治療なのである。
「早期発見、早期治療」
は、歯医者が自分の懐をふくらませたいから行なわれるのである。治療すればするほど儲かる仕組みになっているのであるから、必要のない治療を繰り返す。
自然に抜け替わる乳歯にしても、歯医者が無理にいじるから、歯列不正を起こすのである。
それにしても、早期発見、早期治療を当然のように実践している乳幼児検診や学校検診の現状は、見直すべきではないのか?かえって子供の歯を悪くしているのである。

●学校検診はこんなにイイカゲンなのだ

早期治療の名のもとに、まだ治療しなくてもよい歯が削られる。その際、隣りの歯まで削られ、傷つけられている。残念ながら、これが早期治療の現状である。
早期発見は必要なのだから、学校検診でムシ歯を見つけるのは有効な手段であろう。けれども、早期治療は必要ない。特に、治療などしなくても永久歯と交代する乳歯や、第一大臼歯(六歳臼歯)の小さなムシ歯まで治療するのはまちがいである。
歯医者は、学校に提出するための治療済み用紙に判を押すために、必要のない治療までしている.のではないのか?

学校検診のウソ、日本歯科医師会のうさん臭さは、この父親にすっかり見破られているのである。手紙の内容は、親としての当然の意見といってもいいだろう。
「まえがき」にも書いたが、ある期間、ある集団に発生する共生関係というものがある。
現在の歯科医のもっている価値観、健保での架空・水増し請求、学校検診にみられる必要以上の濃厚診療、保険医なのに自費にひきずり込むテクニックなど、歯科医の業界では平然とおこなわれている。そうして、歯科医には罪悪感はまったくない。
共生関係が成立している仲間同士であり、傷みのない心地よい関係だから平気なのである。
私は彼らの関係を壊そうとする。それが歯科治療にいい結果をもたらすと信じるからである。
けれども彼らは、ますます固く結束する。
そうして、私は集中砲火を浴びせられるのである。しかし、どうせ、一人なのである。私はこれからも元気にいいつづけるだろう。

●名歯科医は痛くない治療で歯を残す

早期発見、晩期治療 これが私の治療の基本方針である。
ムシ歯の進行が速いときに限っては、晩期治療といわず、早目に治療を施す。この場合は、ムシ歯だけを治療するのではない。
ムシ歯の進行の速い子供は、歯自体が弱いこともあるが、その家庭の食生活がいちばんの原因になっているケースが多く、食生活の改善からはじめなければならないのである。歯だけを対象に早期治療をするというのでは効果は薄い。
効果が薄いどころか、逆効果になる。エナメル質は人間の身体の中でいちばん硬い部分である。これを削り取るのだから、ムシ歯の進行はさらに早まる。つまり、削るだけでは、わざわざムシ歯進行因をつくっていることになる。
食生活改善の指示もせず、ムシ歯だからといって削る。けれども削った脇.から、またムシ歯が発生する。この繰り返しでムシ歯が大きくなれば、最後の手段として抜歯がある。
かつて抜歯は、痛みを止める唯一の手段としておこなわれていた。そして近年は「別の理由」で、抜歯がおこなわれる。つまり、入れ歯をつくるための抜歯である。
「早く入れ歯に慣れたほうがいい」
「このまま放置しておくと顎の骨が溶けて小さくなって、入れ歯がおさまりにくい」
などの、それらしい理由で抜歯をおこなう。そうして、抜歯の跡に入れ歯を入れる。
歯医者の仕事とは、なんと効率がいいのだろう。患者の口を開けさせてしまえば、後は勝手放題である。

恐ろしい歯医者たちのホンネ

治療された歯からダメになっていることは
もちろん経験上何度も見てきて知っている
歯無しにされていく中で何もされていない歯はいつまでも無事なワケ


第1章 こんな「歯医者」に誰がした
第2章 バカな患者にならないために
第3章 歯科治療の原点―根管治療
第4章 こんなケースも一日で治る
第5章 インプラント治療への警告
第6章 医は仁なり

日本の歯科大学は歯壊ロボット製造工場だ!
者が賢くならない限り、カモられてシャブリ尽くされる

はじめに
 この小さな小さな乳歯のムシ歯、ボクの子供だったら削るだろうか。削らないナ。
学校検査でGと診断されたって、三十年間そのままの例があるのだ。ヘタが削って、そのワキから虫歯を増やし、歯の頭や神経をダメにしている例の、何と多いことか。
根がまだしっかりしているこの永久歯、自分の恋入だったら抜くだろうか。頭を金属で作って噛めるようにする。抜くのはまだまだ後のこと。
抜けてしまった(抜かれてしまった?)あとにできるすき間を埋めるため、両隣りの健康な歯を削ってブリッジにするなんて、ボクは自分の親にはできない。
訴訟沙汰が多く、危険が伴い、失敗例の多いインプラントを、自分にする勇気はボクにはない。
レーザー光線によるムシ歯治療は、まだ実験段階であるから、大学病院ならいざ知らず、個人の開業医が扱うべきではない。

●「悪徳歯医者」を淘汰するにはー患者が歯医者のあるべき姿をつくる

本来医療とは、信念をもって患者に接するものである。それが、医者と患者との間に、健保などという不純物が介在することによって、その信念も、ほとんどの医療担当者から消えてしまった。
ハルトマンという人は、「歯医者には小さなムシ歯があるからといって、予防拡大の名のもとにそれを削り、かえって悪くする権利はない。しかも患者には、長持ちし、色が変わらないという上等な治療でも、これを断り転医する権利をもっている」といっている。
ところが現実には、医院の門をひとたびくぐると、「これも検査しましょう、このムシ歯もつめておきましょう」といわれ、それを患者はむしろ「あの先生は親切だ」と思ってしまう。これでは患者までグルになって、保険財政を食いつぶしていることになる。
領収証にしても、金銭の収受があった以上当然のことであるから、断固もらうべきだし、もらえなければカネを払わずに帰ってくるべきである。しかしそれができない。
明細書発行も、あるべき姿として提言はしても実現されていない。賢い患者が多くいれば、とうに保険医療は改善されていたであろうが。
医者に医の倫理を望むなら、患者にも同じような努力あってこそしかるべきである。医者にのみ仁を求め、治療費を低くおさえろといったところでダメなのだ。人間誰しも楽をしてカネが入るなら、好んで苦しい道に入るものか。
医者・歯医者は儲かるといわれ、医療を稼ぎの道具と思う医系歯科系の卒業生が相変わらず毎年大量に吐きだされている。
米国では一九五〇年に人口七百三十五人に医師一人だった割合が、八○年には五百人に一人。
二〇二〇年には二百五十人に一人の割合になると推測されている。これは一見、福祉の向上のように見えるけれど、実際には患者の奪いあいになり、検査づけや不要な手術をして退院させない形で、患者にはねかえりかねない。
しかし、これからは、患者が医師をえらぶ時代になるともいえる。
 なんでムシ歯が大きくなったのか、その原因をつきとめなくてはいけない。そうしなければ、つめたワキからまたムシ歯ができて、また劇る、つめるのくりかえしとなる。そのあげくに神経をとって、かぶせて、抜いて、入れ歯になって、その入れ歯のバネのかかった歯がムシ歯になって、またまたつめる、削るのイタチゴッコである。
これでは歯医者は笑いがとまらない。患者は逆に一度歯医者の門をくぐると、同じ歯の治療のくりかえしをされ、少しもよくならない。カネを払っ党のに、いつまでたっても噛めないままだ。
 これではハナシ(話)にならないといいつつハナシ(歯無し)になっていく。それを断ちきってこそ医者ではないか。

●子どもの治療 削るタイミングを見きわめる

 悪くならないものを、なにも削ることはない。不完全に削り、下手なつめ方をしたために、かえってムシ歯がひどくなった歯を、ボクは何万本も診てきている。
 ムシ歯の進行が早いと見きわめてからだって、削る量はあまり変わらないのだから、そのときに治療を開始しても、けっしておそくはないのだ。
 いますぐ削るべきか、削らないと現金収入にはならないけれど、しばらく経過を観察しよう、そう結論づけるのが「センセイ」と呼ばれるにふさわしい態度であり、その免許なのである。
 ムシ歯を見つけると、手あたりしだいに削りまくるなんて、愚の骨頂だ。
 子供のムシ歯、乳歯こそ治療するタイミングが大切である。小さなムシ歯は何にもしなくてよい。何にもしないで永久歯に生えかわった子が何百人といる。歯の数にすれば、何千本というムシ歯が、何もしないで無事に役目を完了していったのだ。
 それでも一日で治せない乳歯のムシ歯もある。しかし、そのムシ歯の原因は治療以前のこと。食生活と親の放任に起因している。
 現実には、大部分の子供のムシ歯治療が一日で終わっている。
子供は正直なものだ。やさしくしてくれる、痛くしないと直感でさとれば、素直になすがままにさせてくれる。子供を大騒ぎさせる歯医者は、それだけで失格だ。

●冷たいものがしみる 削らずに治る

 歯とは、まことに原始的な臓器で、感覚というものが、ひとつしかない。
何を感じても「痛み」なのである。くすぐったい、熱い、冷たいなんて区別はできない。すべて「痛み」としか表現しない。
 だからその歯が、どのような病的状態にあるのか、どのように痛いのか、何をすると痛いのかを知らないと、診断のしようがないのである。
ズキズキ痛いのか、噛みあわせると痛いのか、お風呂に入ると痛むのか、それによって痛みの原因が異なる。原因が異なれば治療法もちがう。治療法をまちがえれば、痛みは止まらない。
 冷たい風がしみる、冷たいもので痛いのは、ほとんどの場合、正常な反応と考えてよい。
痛みとは、生体の防衛反応のひとつであって、なにか危険がせまっていることを知らせる警報である。それまで感じなかったのに、冷たいもので痛みをおぼえるのは、たしかに歯が健康の状態にないことを意味している。歯肉が退縮して、それまでかくれていた、正常であれば露出すべきでないセメント質が口の中にさらされたためとか、エナメル質が歯ブラシや食物によってうすくなったのであろう。象牙質が露出しても痛みはくる。
 しかし、ありがたいことに、このくらいの変化にたいしては、歯の中の神経が上手にカバーしてくれる。歯に自然治癒なしというが、冷たいもので痛む場合には、歯髄の中にある細胞がはたらいて、感じやすくなったところを内側から壁塗りをしてくれるのだ。こうしてできた壁を第二象牙質という。しばらくすると痛みをおぼえなくなる。
 体が無料で、削らずに治してくれるものを、何も歯医者が有料で削ることはない。
とくに秋から冬にかけて、気温が下がり、水温も下がる時期には、体の変化ではなく、外の条件が変わっているのだから、口をゆすぐ水には湯をさして調節すればよい。春になって水もぬるむことには、なんともなくなっていることが多いのだ。
 どうせ削るのであれば、熱いものでしみるようになってからでも遅くはない。



『歯の悪いヤツの顔が見たい』
悪徳歯科医を内部告発した勇気あるお人(週刊読売)歯医者に行って歯を悪くするヤツ
(サンケイ出版1981年初版・絶版)

一章 歯の常識のウソ
二章 間違いだらけの歯医者えらび
三章 患者のだましかた
四章 歯は抜くな削るな冠せるな
五章 これだけは知っておきたい歯の患者学
六章 ダマされていないか歯の保険治療
七章 医者のえらび方医者ににだまされない方法

1章 歯の常識のウソ

●早期治療がかえってムシ歯をふやしてる

 歯医者とは、歯を痛くなく抜かずに治し、親からもらった歯で、自然に物が噛めるようにする知識と技術を生業とする、プロフェッショナルな職業、気取ればこうなる。
「日本の歯医者は歯を抜きすぎる」
「歯医者は、愚歯だけをみてはいけない。思者が健者になっても人間同士、心のふれあう関係がなりたたなければ、それは医療でなく、医業にすぎない」,
本当のことをいいすぎたため、十年前に歯科医師会を、私は退会するハメになった。
しかしその後、私の発言を支持してくれる同業者もふえている。
 それ以上に、私が活字にして、世に間うた発言が有意義だったことは、いわゆる世間一般に、歯は抜かなくても治せるものなんだという知識を、日本ではじめて植えつけたということである。
 歯科医師会、悪徳歯科医どもがカッカとしたついでに、さらに第二弾といけばー。
それは、日本の歯医者は、歯を削りすぎているということである。
人間の組織のなかで、一番硬いエナメル質でおおわれている歯牙。
そこが悪くなったり、なかの神経が痛んだときに、削る以外に方法はない。ただその量が問題なのだ。
 エナメル質に限局しているムシ歯は、削るのも、エナメル質にとど.めたほうが、二次的なムシ歯の再発生を防げる、という、エナメル窩洞説が、今や学問上は主流である。
また、従来は脱落防止のために、末広がりに削って埋めこんだ、プラスチックのつめものも、接着性にとみ、また特別な接着剤の開発も加わって、削る量はまことに少なくなっているのだ。
 象牙質にまで適んだムシ歯にしても、感染した歯質は、すべて取りさるよう習ったものが、ムシ歯検知液に反応をしなければ、なにも無理に削ることはない、り患象牙質でも、再石灰化の可能性がある、とまでいわれる時代になっためだ。
さてここからが問題なのである。
同じ物を食べ、同じ手入れをし、同じようにムシ歯になったとしても、そのムシ歯の進行は個人によって、かなり差があるのだ。
 中学一年の券、身体検査で小さなムシ歯があると注意されても、その後三十年、あまり変化なく過ごしてしまう人がいる。私がその例である。
 と思うと、申二の春には、もう歯の頭がなくなってしまうほど、ムシ歯の進行が早い子もいる。
 早期発見、早期治療こそ、ムシ歯治療の第一歩と、バカな歯医者はいうけれど、それはムシ歯の進行がものすごく早い子にはいえるけれど、ほとんど進行しない人の歯まで、無理に大きく削る必要は、ないではないか。
しかも、一年経過で歯の頭まで欠けるほど、ムシ歯が悪くなってしまうような子は、歯の質もさることながら、その食生活のほうに、大部分の聞題があるのだ。
コーラを一日に何本もガブ飲みしたり、ガムは甘味がなくなるとポイ、そして新しいガムを口に入れる。
生活全体から改善すべき点が多々ある。そこから手をつけないで、早期治療をしたところで、何の効果もない。効果どころか、エナメル質という硬い部分を、歯医者が削ってしまい、もっとムシ歯になりやすくしているのだ。
生活指導もやらないで、出来てしまったムシ歯を削っているのでは、火元を放置して、飛び火を消して歩いているのと同じこと。


 食生活の改善なしに、見つけたムシ歯を削ってつめたところで、そのワキにまたムシ歯が発生するのは、火を見るよりも明らかである。
 だから一度歯医者の陶をくぐったが綬後、岡じ歯の治療に毎年通うことになる。
 しかも、咬合面の溝のほんの一部が悪いだけなのに、どうせこの海にそってムシ歯が発生するのだからと、ムシ歯予防という美名のもと、何でもない部分まで削ってしまう。
ムシ掬治療代の計算は、健康保険において上手下手は関係なし。歯の面ひとつにつきイクラという出来高払いゆえに、予防拡大と称して両方の隣接面、つまり隣の歯と接する部分まで削ってしまえば、これで単純に稼ぎが三面で三倍になる。
隣接所はやっかいだからと特別に点数が加算され、五倍にもなる。
 歯の衷面のエメナル質と、その下の象牙質を比べると、その硬度は比較にならないほど?エナメル質が硬い。だから、エナメル質の一部がムシ歯になっていても、歯医者が削ると想像以上に大きな穴になっていることがある。
 しかし、咬合面の限局したムシ歯を削ったところ、いくらその下にムシ歯が広がっているといっても、常に隣接面まで逮していることはないのだ。
しかも奥歯のムシ歯治療に使用されている、アマルガムという材料は、術式をキチンと守ら.ないと、まことにもろい性質をもっている。
 人間の物を噛む力は、その人の体重ほどといわれている。
それだけの力で圧迄された食べ物は、自然の隣接面よりはるかに弱い、歯科医が点数稼ぎのために作った人工隣接面をこえ、歯と歯の問にモノがはさまり、結果としてムシ歯を発生させている。
 これでは何のための通院だろうか。それなら早期治療なんていわず、痛くなるまで放置しておいたほうが、どれほど賢明だったことか。
 従来、抜歯が頻繁に行われたのは、歯医者の仕事が義歯造りだった時代のなごりである。
残根があると義歯の邪魔、だから入れ歯のために、いかに痛くなく抜くかが名医であった。
かつては、歯の痛みをとるために抜いていた。入れ歯が当たって痛まぬよう、抜爾をするのが歯科医の仕事であった。
しかし、機械や材料の長足の進歩により、また小器具の世界的レベルでの規格化も進み、いまや歯を残すことこそ、歯科医の腕のみせどころとなった。
そこでこのムシ歯、私だけの分類法を述べてみよう。
①初期ムシ歯
 これは、ともかくムシ歯があるけれど、本人に自覚症状がないケース。冷たい水がしみることがあっても、これは正常な反応ゆえに、ここに含める。
ムシ歯の深さは、表酉のエナメル質にとどまっていようと、その下の象牙質まで進んでいようと、ともかく痛くない小さなムシ歯である。
 ミュタンスによるものも、食物残渣からの脱灰によるものも同じ。口のなかを掃除することで、自分で進行をある程度まで防げる時期だ。
自覚症状がないのだから、現実にムシ歯があっても、進行が遅いこともあるので、私は原則として、この時期のムシ歯は治療しない。なぜなら、年をとってシワがふえたからと、手術する愚に等しいからである。美しく老いる、このほうが、どれほど自然なことだろうか。

『日本人の歯をダメにした歯医者』
「歯医者告発」の本(週刊新潮)『歯科医師会が歯ぎしりした本』(夕刊フジ) 日本で最初に歯を抜くな、治療ができると叫んだ。
(山手書房 1977年初版 9刷・絶版)

一章 歯医者がいるからムシ歯が増えるの謎
二章 ダマされていないか歯の値段
三章 日本歯科医師会の内幕をつく
四章 日本の歯科医師会は信用できるか
五章 歯医者をうまく活用する法
六章 歯科領域の病気いろいろ
七章 治療と子どものムシ歯予防のコツ
八章 これだけは知っておきたい治療のABC

1章 歯医者がいるからムシ歯がふえるの謎

歯医者にかかると〈歯〉をダメにする!?

●歯医者がいなければムシ歯は減る?

第二次世界大戦で、日本が敗れたのは一九四五年八月十五目である。
その日いらい今日までの間に、砂糖の消費量に正比例して、いや幾可級数的にといってよいぐらいに、ムシ爵が増加してきた。
それに対応すべき、歯科医の不足、それゆえの医院の混雑、くわえて不明朗な治療代などによる混乱が生じている・これらの問題は、どうしたら解決されるのであろうか?その抜本的な方法はあるのだろうか?
昭和五十一年の日本における粛科医師総数は、約四万名、人口一万人に対して歯医者が約四人弱である。つまり、人口二千五百人に対し、歯医者が【人弱ということになる。
ここのところ急増された歯科大学から、卒業生がおくりだされる昭和五十年代後半には、人口一万人比の歯科医数が、現在の西ドイツ、アメリカ並みの五人となり、さらに十年もたっと、ノルウェー、スウェーデン、イスラエル、デンマークについで、人口】万人に対し七名と、数だけは世界のベスト・ファイブの末席に顔をだすことになる。
しかし、現在でも高度の佃科医療をほこり、時代の先端をいくアメリカにおいてすら、〈必要なのは歯科医ではなく、有能な歯科医である〉といわれている。
「歯科医が不足しているのではない。有能な粛科医がいないのだ。歯科医が正しい歯科医療を行なえば、歯科医数は現在の半分でも十分である」ともアメリカではいわれている。
人口一万人に対し、現在の半分の三人弱でも不足するはずがない、とするこの説にしたがえば、現在の日本でも歯科医の絶対数はオーバーしていることになる。ただし、日本の歯科医が全員そろって〈有能〉であればの話である。
それを、今から二十年後には、人口比で倍にしようとしている姿は、いかにすぐれた歯科医が少ないかの証明でもある。
ここに、日本の歯科医のショッキングな発言がある。
「日本の歯医者が歯科治療をしなければ、日本人のムシ歯は、一年以内に半分に減る」
この勇気ある発言者のM歯科医師は、日本より.も外国の歯科医学会でその名を知られている。
?学閥、学会閥、地域閥にしばられた、日本の歯科医の集まりでは、正論を吐いているかぎり、また利益にとらわれぬ正しい治療法をとなえているかぎりは、日の目をみる機会は与えちれない。この厳しい現実のなかで、外国、とくにアメリカで知名度の高いこの歯科医が、日本の歯科治療をみていると、ムシ歯をなおすべき歯医者が、ムシ歯をふやしているというのである。
アメリカのK医師は、〈有能〉であれば歯医者の数は現在の半分でも良いといい、日本のM医師は、歯医者の数をふやせぱふやすだけ、ムシ歯はふえていく、というのである。
M先生に比べ、年も若く、技術的に未熟であり、外国における知名度はもとより、学識もいちじるしく劣る私が診ていても、「日本人の歯は、ダメ歯医者が手をつけなければ、これほどまでダメにされなかったろうに……」
といいきれるケースがありすぎる。
しかし、この現象を逆の立場からながめると、人間らしさを放棄し、働かないで楽をする、人間の形をした動物がふえ、おいしそうにみえるが毒とトゲを秘めた〈社会福祉〉という蜜に、目本中が思考中枢をマヒさせられているのも事実である。
こうしてみてみると、この種の問題やトラブルは、なにも〈歯科医療〉についてだけではないのだ。そして〈歯科問題〉をも含め、これらすべてにいえることは、「他人がどうあるべきか」ではなく、「自分はどう対処するムシ粛が多いのである。
ムシ歯になる面数は、患者の年齢や地域、所得と関係がないが、保険医療のうえでは、特定の歯医者に多面性ムシ歯の患者が、どういうわけか集まってくるのである。
そして、噛んだとき、ものがはさまらないように細工するからこそ加点されるのである、となりの禽との間にできたムシ歯治療も、粛科医によって発生頻度がちがってくる例がある。
この例は、健康保険によるムシ歯治療に、もっとも多くもちいられている〈アマルガム〉という材料について顕著である。このアマルガムは、簡単なとりあつかいでムシ歯の穴をふさぐことができる。
簡便にとりあつかえる材料とは、その術式(とりあつかい上のルール)を正確に守らないと、非常にもろい性格をもっている。この術式をはぶき、なぜか面数の多いムシ歯に、わずか三分の治療でアマルガムをつめる。これでムシ歯が減っていったら魔術というほかはない。
治療をしたことで、かえってモノが歯の間に、はさまりやすくなってしまい、ムシ歯の処置をしなければ、となりの幽までムシ歯にならなかったといえる歯があるという事実は、歯医者が治療をしなければ、日本人のムシ酋が一年以内に半減するという裏づけになるのである。
それだけではない。完全にかたまる前に唾液にふれると、その硬度が極端に落ちるくアマルガム〉を乱用する結果、つめたわきからのムシ粛の再発(これを二次ウ触という)と、歯の神経の病気〔隠髄炎)を結果的につくっているといえる。
この神経の処置も、〈神経を殺す薬〉と称する、学問的には否定されて久しい毒物を使ったり、明治時代の教科書にも記載されている治療法を無視し、脱脂綿をつめこんでいては、これはもう治療ではなく、破壊そのものである。それでもよくしたもので、半数以上の歯は自覚症状がでてこない。
しかし、物をかむと痛い、いやな臭いがする、ウミがでる、肩がこる、眼がショボツク……これらの症状は、すべて歯の神経治療不完全の結果なのである。
ムシ歯をなおさず、ふやし、神経までダメにし、その処置がデタラメで、結果として抜くことになっても責任を問われずに、しかも下手であればあるほど仕事がふえ、収入につながるという健康下手糞保険歯科医とは、じつに効率のよい仕事なのである。

歯科医のはずが実態は歯壊医

歯医者のぼくが怖くて歯医者に行けない理由 谷口 清 (著)


内容(「BOOK」データベースより)
歯科医のはずが実体は歯壊医。怖い歯医者の見分け方を公開。こうしてあなたは“歯なし”にされる。歯医者に行こうと思ったら、今の歯医者に疑問を感じたら読む本。

内容(「MARC」データベースより)
歯科医のはずが実体は歯壊医。こうしてあなたは「歯なし」にされる。歯医者に行こうと思ったら、今の歯医者に疑問を感じたら読む本。怖い歯医者の見分け方を公開する。

敵は餌を撒いて待っている。浮きの沈むのを。敵の餌は、敵の数以上ある。アナタに似合った医院選びは安・近・短はヤブ、と心得るべし。
リコールの葉書き、FAX。インターネットを使っての再来のおさそい。まるで銀座の三流クラブではないか。
ダメな歯医者は、なにをやってもダメなことを、頭によくたたきこんでおくこと。
スリッパが古い、汚れている。
受付の態度がでかい。(余談だが、受付に美人を置くと客が増えるのがサラ金と歯科。あなた、ダメ歯医者の受付にだれかの恋人を見に行くのですか)

●歯医者が作る顎関節症

歯科は増える。歯科医が、毎年三千人ずつ増えている。
人口はのびない。ではどうすればいいか?ダメな歯医者が生き延びるためには、自分から患者のムシ歯を増やすしかない。
小さなムシ歯を削り、脱落、再充填、削り、神経をとり、さらに歯まで抜き、ついには入れ歯-と、なにもしなくていい歯で、 本の歯で十年間もの荒稼ぎ。
なんでもない歯を削るのは、傷害罪に等しい。しかも、削って充たものが咬み合わせが高い。
そいつが合ってない。低い場合はなにも自覚症状は患者におこらないが、高いとダメはダメらしく、ダメならダメで造り直せばいいものを、充めた金属なりプラスチックを削って調節せずに、双方、噛み合ってる健康な、まったく健康な歯を削る。
そいつが上手くいかないと、人間の身体はなんとか健康にと、負担が顎の関節にかかってくる。頭痛がする。今までなかった肩こりまで。
口を開けると、耳の穴の前あたりに違和感がする。どうも口の動きがスムーズにいかない。その内ポキポキと雑音がしはじめる。
顎関節の病気は昔からあった病いだが、歯科医因性のものが急増し、一度おかしくした顎関節は、非常に治しにくい。
ダメ歯科医はなんとか治療をするが、原因を作っておいて、原因をとらず、結果だけよくできる腕があったら、はじめから健康な歯を削りはしない。ましてや咬み合わせの高いモノを入れて、反対側、咬んでる上だか下だかの健康な歯を削りはしない。
近くに顎関節の大家がいればいいが、この顎関節の治療は非常に難しい。難しいだけでなく健康保険点数が低い。だからシーネとか歯のないプラスチックを、口の中にはめさせられるが、こんなもんで治るなら苦労しない。親知らずの抜歯後にもおこる。
さて、神奈川歯科大学(以下、神歯大と略)にのりこんだ私は、少数の医局員、新人の衛生士たちにぶちあげた。新設校ゆえ更地である。
「歯科は早期発見・晩期治療、小さなムシ歯は自覚症状が出るまで削るな。歯は患者の希望がない限り自然脱落を待て。医者は二年の命と知って患者を殺すか、君達は二年だからと抜いてきたろう。長命と延命、長寿と長命、この差を考えろ。自然脱落歯を、私は安楽歯と名づけた。
ピンセットで抜いた歯でも、患者は抜かれたと言い、安楽歯は抜けたと表現する。
歯に自然治癒は一つだけある。それはエンドだ。それ以外削るな。義歯は歯科医だけの仕事でなく、途中までに技工士、材料商それに歯入れ屋のわれわれ、あとは患者の努力と使い方、単純な義歯を造れ。オレ達は細工屋ではない。言い忘れていた。エンドは一回で終わるように。麻酔は打ち方一つ、新品の切れ味のよい針を使えば患者は痛がらない」
医局員、衛生士は唖然としていた。私にとっては、すべて当然のことなのに、そんなことに唖然とする医局員、衛生士。私はこれに唖然とした。

●口腔癌・殺しのライセンス

.本当のことを言って叱られる。いままでは無知だが、これから【人前になっていく連中に、私の知ってる限りの知識を教え、怒鳴られる。
私も言うだけのこと、言うべきことは、この際言っておくべきと口を開いた。
「αをウチの医局員が結果として悪くしているのをご存知ないのですか。
ムシ歯より大きなバー(ドリル)しか治療室にはない。世界中にもない。
だから結局どんどん大きくしていっているのを、ボクは見ている。それを生徒に教え、そのほとんどが術者の趨方不十分。やっとのことで歯にしがみついている充め物と、歯の間にスキ間があって、歯医者がムシ歯を大きくしている。
身体中で一番硬いエナメル質は、小さなムシ歯を削る道具より硬いんだから、小さなムシ歯はそのままにしておけというのは、そこなんです。
私はアナタが東医歯大で、口腔癌を歯周病と誤診したのを知ってます。誤診したうえで、禁忌の抜歯をし、一挙に癌細胞を増やしてしまった。
そして患者さん、当時の癌研の所長を鬼籍に追いこんだ。これなんかも、よく診て、細胞診を行なえば、こんな不名誉な症例を作らずにすんだはずですL
「あれは私が講師の時で、上からの指示で行なったんだ。私に責任はない」
「とんでもない。いくら教授だ、助教授だからと言って素直に従ったアナタはバカ者じゃないですか。
指示が間違っていたら、それを報告するのが、ボクら医療担当者のあるべき姿です。サラリーマジと違って、上役に反論し指示をとり消させることができるのが特権です。
だからボクはαを削るなと言った。それに先生は、ついでに言わせてもらいますが、使用されている注射針は、あれはなんですか、このディスポ(使い捨て)の時代に、太くて古い、刃先きがギザギザの見ただけで痛くなってくるのを使っている
これでは十九世紀中葉、麻酔が発見されるまで、神聖なる医学をうけるには、神と共に苦痛の代償を払うという慣わしを、いまだに引きずっている者の行為です。患者は、たまったもんじゃない」
教授、とくに新設大学のマンスケ教授の多くは、前にもふれた動物園のなかでも、特殊な動物の集まりである。中年の理性の欠如、それだけならまだ可愛い。誤診・誤訳・誤算。
治療という芸のヒトツもできない、動物園では恥かしくて、隔離室に入れておきたい珍種。
私が、その頃、週一回通っていた米軍病院では、
「自分はゴマカセルが、神様はお見通し」と、どんな治療でも基本に忠実であった。
それを、Oは失敗だらけのエンド、手抜き、腕のせいとは気づいていない。

●通法と便法

「αだけではありません。αともいえないものまで削らせているではありませんか」
「君も甘いネ。あれは予防拡大と称して、ムシ歯が広がらないよう、歯のミゾを掘って、埋めているんだ。君は何年歯医者をやっているんだ1」
河豚のように美味いはずなんですがねエ」
八校だった歯科大学が、二十九校になったときである。マンスケのマンがぬけて、スケだらけ、つまり助教授の実力しかないのが、教授になった時代である、
プロ野球の球団が、四倍近くふくれたら、コーチも増える。
二軍コーチが無能、とわかっていても、人がいない以上、最下位球団のヘッド・コーチとなり、気に入らない選手の私を、追い出しがねて、結局は追い出したワケだ。
こちらからの、一方的トレード先は、アメリカ海軍病院であった。
この章の最後に改めて警告しておきたい。
歯を削らせるな。ムシ歯の大きさがα、歯の神経をとらざるを得ない時は、専門医なにもじない、診断だけも治療のうち。
歯に自然治癒力なし。
自覚症状がなければ.α(エンド屋)をさがせ!。




だめな歯医者はすぐ削る―歯科医療後進国ニッポン (単行本)

平沢 正夫 (著)

●受診体験 むし歯は医原性だ

ブートをつくってから・患者さんのリ〒ル(夏診)率がび・くりするほどよくなりました」と熊谷さん.。
「健康ノート」も「健康管理ファイル」も、最新の知識にもとついてむし歯や歯周病の原因やメカニズムを説明したうえで、予防の重要性を強調し、メインテナンスのため三か月ないし六か月に一回の受診を勧める。「美容院や床屋へ行くようなつもりで来てほしい」.が熊谷さんの持論である。日吉歯科診療所の待合室にいる患者の七、八割がリコールの人びとで占められるようになった。見方によっては、巧妙な患者管理の成功例といえるだろう。
取材を兼ねて、日吉歯科診療所で受診することにした。それにしても、千葉県に住みながら酒田の歯科医にかかることは物理的にむつかしい。特に熊谷さんは定期的な歯のメインテナンスを勧めているだけに、いっそう大きい困難をともなう。出かけるのがたいへんだ。
お義理にも歯がいいとはいえない。困っている。日本の歯医者が早期.発見・早期治療を合言葉に、そのかわりに予防を怠ってきたことを熊谷さんは指摘し、そのアンチテーゼとして予防を実践している。
自分の歯の状態が日本の一般の悪しき歯科医療の結果といえるのかどうか、その診断を仰ぐための受診なら意味があるだろうと思い、肚をきめた。
担当になった歯科衛生士は佐藤田枝さん。この道二〇年のベテランだ。コンピュータを備

熊谷さんは学校歯科検診で他の歯科医にむし歯と診断された歯に対し、むし歯ではない、あるいは自然治癒が期待できるとみた場合は治療しない。逆に日吉歯科診療所の患者で治療の必要なしとみているのに・検診で他の歯科医にむし歯とされ、不安になって能…谷さん以外の歯科医へ行き、無用の治療を受けることもありうる。このようなアクシデント、いや被害を恐れて、「学校の先生へのお願い」をしたのであろう。
呆の歯科医療は予防の〃予の字もなく、早期発見阜期治療〃を鉄則にする。探針で生産したむし歯を発見したら・ただちに治療しなければならないわけだが、蚊の涙(?)ほどの小さなむし歯に、自然治癒を無視して一気にガーッと分速数万回の超高速回転タービンで、ズボーンと気前よく削り、その穴ぼこをガバッと充填する。この治療によって、むし歯の部分はもとの何倍または何十倍かの大きさにかっぴろげられるのだ。これを治療と称するのは日本の歯医者だけであって、ふつうの健全な常識の持主なら誰でも破壊というにちがいない。ハイシャからバカイシャへの転落である。
熊谷さんはこのような破壊活動を防止するため、「健康ノート」に「学校の先生へのお願い」を書いたと思われる。効果やいかに。はたして破壊活動分子は聞く耳をもつかどうか。
『歯界展望』じいう雑誌がある。発行部数は約二万部ときく。歯科医と歯科学生をあわせて、歯科人口は約 ○万人だから、シェアニ割を誇る最大手の歯学マスコミである。熊谷さんはこの雑誌の九八年一二月号に華々しく登場した。
編集部は「齪餓検診における探針使用の是非を問う」という「問題提起企画」を展開。まず熊谷さんに一九ぺージに及ぶ大論文を書かせ、そのあと一八ぺージを割いて座談会を載せた。座談会の出席者は能…谷さんのほか飯島洋=長笑学助教授・予防歯科)、小野瀬舞(呆大学教授.保存学)、森本基の計四氏たった、なお、企画のタイトルのなかの「齢蝕」とはむし歯のことである。
この「問題提起.企画」については、本書のプロローグでも触れたが、学校歯科医会の態度は不可解だ。
学校保健法施行規則が改正され、九五年からむし歯の基準が変わった。それまでの基準はGからqまで四段階に分かれていた。Cはむし歯を意味する英語カリエス(雷忌ω)の頭文字で、数字の多いほうが悪い。
さて、施行規則改正の結果、従来はむし歯とみなされなかったCOという段階が新設された。これは要観察歯ともいい、いわゆる早期治療に走らないで経過を観察するむし歯のことだ。自然治癒が期待できる初期のむし歯を意味する。いよいよ早期発見・早期治療の鉄則のたががゆるみ、脱灰と再石灰化の理論の正当性が認められ、日本の歯科医療もやっと一人前になったといえるのかどうか。
東北大学歯学部予防歯科の田浦勝彦講師は、COがクローズアップされるようになった事情を語る。
「海外ではむし歯のない人が増えてきているのに、日本は変化がない。国際的スタンダードに近づけたくても、早期発見・早期治療がなかなかなくならない。しかし、健康な歯を残したい。そういう気持のあらわれだったんじゃないですか」
諸外国ではごく初期のむし歯は自然治癒するのでむし歯に数えない。日本はごく初期のむし歯でも早期発見・早期治療する。このむし歯判定の差のため、日本はむし歯が多くなる。むし歯王国の汚名返上のため、要観察歯というランクを新設した。しかし効果はなかった。熊谷さんの学校歯科医に対する「お願い」が何よりの証拠である。

●暴論といわれた探針の害追及

熊谷さんが『歯農望』の論文で指摘した・とだが、東京医科歯科大学予防歯謝周鋸轟唱誉教授は九六年に・学校歯科医会の会誌に論文を寄せ、要観察歯つまりc・とは、探針を用いた触針で、讐とは判断できないが、初期病変の疑いのある歯である」〔傍占…引塁と定義した。こ。では、coの認定は探針の使用が前提にな・ている。むし歯製造器具ともいうべき探針を斐ば、coであるはずの歯が探針で破壊されて正真正銘のむし歯にされてしまうではないか。早期発見阜期治療〃の笙.を改めるという姿勢はとても感じられない。
これを単なる奮劇だなどとせせら笑うだけではかえ・て危険である。学校歯科医会はみずから探針使用を主張せずに、日本の歯学教育の総本山である東医歯大の名誉教授の権威を利用し、会誌のページを提供して代弁させ・探針使用を固守する学校保健法施行規則とつじつまをあわせたのだろ、つ。姑息で卑劣な手法と見られてもしかたがあるまい。
探針の害は海して杞憂ではない。熊谷さんは学校歯科医の体験をもとに指摘する。
「年面の検診のときにcoを探針で突つくと、だいたい二年でほんとのむし歯にな。てしまう。こんなことを小学校で六年やったら歯はダメになる。歯医者にその気がなくても、結果としてそうなってしまう」
子どものむし歯を憂う田浦さんもいう。
そもそもC0というのは呆だけで決めた,・となんです。いやC1からC4までを決めているのも日本だげです。
世界の趨勢は疑わしきをむし歯と決めて治療するんじゃなく、そういう歯の治療を急がないことにしてるんですよ。森本先生自身、『日本はこれまであまりにも初期のものまでむし歯にしてきた』といっている。
 ところが『世界と日本では基準がちがう』といって、この点をはっきりさせない。はっきりさせると、田本の歯医者が困るからなんでしょう」
結局、内向けと外向けに二枚舌を使いわけているわけで、悲しい日本人の性が感じられる。しかも、歯医者の利害がからむとあってはますます情ない,
「小さい歯に治療と称して金属を入れると割れます。金属も接着材も歯とのあいだにマイクロリーケージ(微小なすき間)ができて、徽菌の通路になる。五年から一〇年たつと再治療ということで、傷がもっと大きくなる。こういう患者は歯医者にとって永久予約みたいなものです。引っ越ししたって、別の歯医者へ行くでしょう。だから、日本の歯医者全体にとっての資源なんです」
鋭くポイントを衝く熊谷さんは、ついに『歯界展望』の前記の座談会で、「検診を一時中止して、学校医の役割を齲蝕や歯周病の成り立ちや予防の教育に専念するよう、考え方を変えたほうがよいのではないか」と、探針を振りまわす学校歯科検診に引導を渡そうとした。浜田小学校や南遊佐小学校ですでに八六年から「教育に専念」してきた実績を背景にした発言である。学校歯科医会のよって立つ基盤を全否定されることになるからであろう、森本さんは座談会の席上、「暴論です」と熊谷発言に猛反発した。

スウェーデンのむし歯対策は大きく変わり、初期のむし歯に詰め物をしなくなったし、砂糖消費量が多くても、予防がしっかりしていればむし歯は減らせるようになった。
ブラッタールさんの見解は日吉歯科診療所での熊谷さんの実践を追認しているかにみえるが、それは順序が逆なのであって、熊谷さんのほうがスウェーデンに学んでいるわけだ。
シンポジウムは成功したけれど、楽屋裏で問題がなかったとはいえない。熊谷さんが開業歯科医の代表として参加することに、日本歯科医師会が難色を示した。このクレームにスポンサーのライオンがおびえた。歯科医師会ににらまれたら、ハミガキ・メーカ~は立ちゆかない。一時はシンポの企画そのものの成立が危ぶまれた。媒体である朝日新聞が各方面を説得してなんとか実現にこぎつけることができた。
シンポの司会役をつとめた大熊由紀子さん(朝日新聞論説委員)は、あらかじめ酒田にきて熊谷さんの首実検をした。みずから受診し、待合室の患者にインタビューを試みた。ジャーナリストのイロハである現場主義を実践したわけだ。結局、熊谷さんをパネラーに起用する方針を変えなければならないという理由は見出せなかった。
それにしても、歯科医師会は熊谷さんのどこが気に入らないのか。ひと口にいえば、出る杭は打たれる、なのだろうが、熊谷さんが進みすぎているというより、大部分の歯医者が遅れすぎているとみるべきであろう。
日吉歯科診療所.の現場の主役は、すでに見たとおり歯科医よりも歯科衛生士である。一方、衛生士を置いている歯医者は半数に満たないと考えられる。残り半数の歯医者は英語でいえば、「ドリル(削る)、フィル(詰める)、ビル(金を請求するごを十年一日のごとく繰り返している。
 もっとも、この英語は日本以外の諾国ではすでに死語になりかけている歯科医療の主流か治療から予防に変わりたからた.歯科医よりも衛生士が脚光を浴びつつある。
日本だけは完全に取り残されてしまった。何人もの歯科医から聞いているが、衛生士を置く歯医者でも大半はまともに使いこなせないという。衛生士はせいぜい歯ブラシの使い方を指導する程度で、あとは女中がわりの雑用をいいつけられることさえあると聞く。..個室で院内独立する.日吉歯科の衛生士とは月とスッポンの差だ。
九二年のことだが、日本歯科医師会が歯科医療のビジョンを探ろうと、シンクタンクに調査を依頼した。出された調査報告書を見ると、二〇}○年には国民医療費に占める歯科医療費の比率が半減し、五パーセントになる、歯科診療所経営は収入が現在(九二年)の四〇パーセントまで落ちこむなど、暗い数字が並んだ。歯科医師会はびっくり仰天、報告書を厳重なマル秘にしてしまった。
報告書の内容はそれでもまだ甘すぎる。調査を引き受けたのが野村証券グループの野村総合研究所だったから、バブル崩壊の現実を盛りこまずに、二〇一〇年に向けてのGDP〔国内総生産)の年成長率を四パーセントと浮世離れした計算ではじきだしている。
いまや二〇一〇年までは、平均してゼロ成長とみるほうが現実的だろう。したがって、歯科診療所.経営の収入は四〇パーセントどころか、三〇パーセント以下まで激減するにちがいない。
実はその二年前、九〇年に日本歯科医師会はWHOの歯科保健部長デビッド・バームス博士を呼び、将来の歯科医療について話を聞いた。バームス博士は世界の歯科医療が治療よりも予防で大きな成果を上げつつある事実と趨勢を忌悼なく説明し、「二〇二五年には、歯科医療からユニットが消えるだろう」
と予言した。ユニットとは歯医者の診療台を指す。要するに、ドリルーフイルービルの絶滅を意味する。

●治療から予防に変わった

学校歯科保健婦(スクール・デンタル・ナース)は、タル・セラピストー1SDT)と呼ばれる。
いま学校歯科治療士(スクール・デンタル・セラピストと呼ばれる。
前出のエスティ・クルーガーさんはSDTを指導する立場にいる。彼女の案内で、ダニーデンの有名な植物園のぞぱにある北中学校へ行った。歯科診療室で、SDTのマーガレット・コーンさんが生徒の歯をみているところだった。この日は真向かいのセークレッドハート小学校の低学年生が来ていた。リクライニング式でない普通のチェアに座って、口をあける。コーンさんが話しかけながらのぞく。
SDTは乳歯に限って抜歯や充墳ができる。一時間あまりのあいだに、コ!ンさんは九人の子どもをみたが、みんな歯がよくて、抜歯も充填も必要なかった。
セークレッドハート小学校の生徒数は一〇〇人、北中学校は三〇〇人。コーンさんは数校かけもちで一〇六〇人の生徒をみる。
途中で電話が入った。未就学児の母親からの診察依頼だ。SDTは六か月児から=二歳、場合によっては一八歳までの子を受けもつ。
「ここへ来るようになってから七年になります。子どもたちの兄弟や姉妹をみているし、親とも知りあいになります」とコーンさん。SDT歴二〇年のベテランだ。
「小さい子には特に食生活の指導が大切です。なかには子どもにキャンディを与える先生がいたりして、私たちセラピストがやめさせます」
診察が終わると、模型の歯を取りだして歯の磨き方を教える。診察室を出る子どもに、歯の知識を書いたチラシを数種類渡す。甘いものは量が問題でなくて食べる回数が多いのがいけないなど、再石灰化理論を踏まえた内容が記されている。医者がくれる子ども用の薬は甘くしたのが多いから要注意とあり、歯ぐきから出血しても歯磨きをやめずに続けなさいと子どもの歯周病を警告しているのも印象的だ。
コーンさんの言葉を引き取って、クルーガーさんが現状分析を試みる。

「ここの費用は医療給付があるので無料です。乳歯の補綴、永久歯の治療も一六歳あるいは一八歳まで
は無料です・やるのは歯科医です・でも材料が限られていて・前歯や小さい穴はホワイトフ・リング瑠(シーラントやGIC1ーグラス・アイオノマー・セメント)、大きい穴はアマルガムを使う。それがいや
だったら、私費で歯科医へ行く。サリバテストもそうです。なにごともお金で、残念なんですよ」
アン・ラッタさんは七四年に養成機関に入り、七六年に資格をとった学校歯科治療士である。実は、彼女が仕事を始めた七六年は、ニュージーランドの歯科医療が大きく変貌した年であった。
「それまでの歯科医療は治療が中心だったのが、予防が中心になったんです。むし歯に対する見方が変わりました。むし歯は少しずつ進行するということがわかった。歯の組織を大きく削ってとっていたのが、そうでなくなった。削らないし、アマルガム充填をしなくなった。いまでも、アマルガム充填することはしますが、小さい穴や割れ目の場合はもうしないのです。かわりにGICという複合材料やシーラントを詰めます。これらのなかにはフッ素を放出するものもあります」
ニュージーランドの歯科医祭関係者は、七二年の二度目のWHO調査の結果にすっかり叩きのめされた。しかし、この国は変わり身の速さを身上とするらしく、ラッタさんが経験したように、すぐ路線を予防中心に切りかえて成功した。
GICやシしラントを詰めた歯はむし歯に数えられないが、アマルガム充填した歯はむし歯とされる。
したがって、アマルガム充填しなくなった分だけ、少なくともむし歯は減る。ニュージーランドの子どものむし歯、特に処置歯の数は七三年から七七年のあいだに激減した。これを見かけの減少ではないか
と軽視するのは考えものだ。充填した歯は遅かれ早かれ、充填物と歯とのすき間などに細菌感染が起こり、二次的なむし歯が進行して歯がだめになる。GICやシーラントなら、そういうことは起こらない。
U本での訓査ではあるが、歯の修復物の平均寿命は、アマルガム充墳七・四年、レジン充填五・二年、インレ!五・四年、鋳造クラウン七・一年、ブリッジ八・○年、ジャケット冠五・九年、継続歯(}部欠損した歯に継ぎたす人工歯)五・八年といわれる。いくら金をかけても、10年はもたないわけだ。
そこで、シーラント.やG.IC.の.寿命が気になる。それを調べた研究はないが、アマルガムなどより寿命は短い。しかし、接着性が非常に強いので、小部分だけが欠落しても、その部分だけの補修で間にあう。
他の材料だったら全部.取って削り直すことになる。,.
ニュージーランドの子どもは、アマルガム充填が減り、むし歯が減り、歯の健康状態が改善された。
歯科治療士も手がかからなくなった。
「七〇年代には、一人の歯科治療士がだいたい三〇〇人の生徒をみていたんですが、いまは一一〇〇人ですね。以前は全員を年に二回みていたけれど、九二、三年ごろから年に一回、ハイリスクの子だけ二回みるように変わりました」とラッタさん。
子どもの歯はどんどんよくなり、一二歳児の永久歯のむし歯本数(DMF)は、九四年には一人平均一・三本にまで減った。それで学校歯科治療はあまり手をかけなくてもよくなった。

それにしても、ニュージーランドはジェットコースター・カントリーの強みを発揮し、七六年に治療から予防への歯科医療革命をやってのけた。アマルガム充填と総入れ歯の山がみるみるうちに切り崩されていった。
日本はどうだろう。詳しいことは次章に譲るが、人口比にしてニュージ!ランドの二倍に迫る約九万人の歯医者が、昨日も今日も明日も、患者の歯を削り、詰め、抜き、入れ歯にして、必ずやってくる二次被害によって、むし歯や歯周病をつくりだして恥じることがない。
いまニュージーランドの歯科革命は、人口の高齢化、経済危機、マオリ族問題を抱えて足踏み状態である。それでも、フッ素をがっちり歯科医療に組みこんだうえで、七六年から二〇年かけて充填中心の治療歯学を予防中心に改め、喫煙や口渇への対策を日常化した。喫煙対策に例をとると、公共の場はほとんど禁煙だし、私が泊ったホテル三か所はすべて客室内禁煙だった。
もちろん、特にそういうホテルを選んで宿泊したわけではない。しかし、これは歯のためだけに決めたことではあるまい。
日本は七六年以前のニュージーランドと変わらない。世界のほとんどの国が予防へとハンドルを切りかえたのに、治療第一主義に固執している。ニュージーランドはジェットコースターだが脱線することもなかった。
もはや結果は明白だ。二〇年前、ニュージーランドのむし歯と総義歯の患者は世界で最悪だった。日本は世界のトップクラスにあった。二〇年後、地位は完全に逆転した。ニュ;ジーランドが最高で日本は最低に転落してしまった。すでに数字でも明らかにしたとおりである。
ニュージーランドは・薪たな刊鮭概目標」でもわかるように、きめ細かいスケジュールと目標を決めて踏みだした。日本はといえぱ、五里霧中の解傷rα運動の旗をおったてているだけだ。八O歳の人が自脅の歯をもつ之いう看板しかみえ窓。・あ8。2◇〃は、八○歳の人が歯を二〇本もっているようにしようという目標スローガンだ。現在、八○歳の日本人は平均して四本か五本しか自分の函がない。八九年に厚生省がいいだしたことだ。
しかし、実現への手順などまったく不明である。ただひとつ明確なのは、治療優先バカイシャ医療の免罪符ということぐらいだろう。
「新たな千年期目標」作成のきっかけになったのは、九六年に、当時のニュージーランド歯科医師会長が日本歯科医師会のメンバーから聞いた8020のことであった。自分たちも目標を立てようというので取り組んでまとめたのだ。
日本の8020がなんの実体も伴わないだけに、ニュージーランドの関係者の熱意と能力に頭が下がる。日本の無能と怠慢には絶望が深まるばかりだ。厚生省よ、日歯よ、恥を知れといいたくなる。

●8020運動の虚妄

厚生省は日歯を巻きこんで、〃器説運動なるものを唱尺ている・歯の健康を保ち・八○歳になっても自分の歯を二〇本残そうという目標の運動である。九三年の「歯科疾患実態調査報告」を見ると、八○歳の人は、,健全歯と処置歯(治療ずみむし歯)と未処置歯(未治療むし歯)を含めて、自分の歯は四本ないし五本しかない。
この運動は八九年に、厚生省の第二次国民健康づくり対策の一環として始まった。それからすでに一〇年、いまなお現実は目標の四分の一ないし五分の「といった状況である。目標到達の時期は決められていない。
だから何年かかってもよいとはいえまい。厚生省の歯科保健課に問いあわせても、到達時期を聞きだすことができない。見通しが立たないのだ。
それでも、八○歳の人がもつ自分の歯の本数は少しずつ増えている。
この傾向をもとに、いろいろ仮定の条件や数値を織りこみ、8020の実現時期を推定した研究がある。それによると、到達時期は二〇六五年ないし二〇七一年とはじきだされた。
毎年六月四日のむし歯予防デーから一週間は、歯の衛生週間とされる。
日歯がスポンサーになって、全国主要紙に一ページ広告を出す。その片隅に申しわけ程度に8020運動の文字が見える。存在感ゼロである。やる気も感じられない。この運動を推進するための九八年度の厚生省予算はなんと約七〇〇万円!貧弱きわまりない歯科予防行政の免罪符にすらなるまい。
厚生省は、健康日本21計画なるものに取り組んでいる,これまた国民健康づくりの指針だが、8020運動よりも.いくらかまともで、二〇〇一年一月に、その取り組みの結果を一般公開する予定と締切りを設けているσ
九九年二月、その策定検討会が開かれ、歯科に属さない検討会メンバーが、歯科に対して次のような不満をたたきつけた。
「フィンランドやデンマークでは歯科検診、むし歯治療をやめることがむし歯の減少にむしろつながったという事例がある」
これは、探針の使用をやめようとしない日本の学校歯科検診への批判である。
「日本の歯科保健が諸外国に比べてあまりに立ち遅れている現状を歯科の側からまず示すべきだ」
これは、歯医者がドリルーフィルービルを決して変えようとしないことに対する追及である.「八○歳以上の、いわゆるむし歯世代でない人の歯がなぜ残らないのか」
?これは、厚生省と結託して8020という空語をもてあそびながら、歯医者がむし歯をつくっている事実につきつけられた問責である。
東京のJR市ヶ谷駅から靖国神社方向へ数分歩いたところ(r代田区九段北四-一-二〇)に、日本歯科医師会館がそびえたつ。すごいビルだ。数十万のデモ隊が襲撃してもびくともしないような石とコンクリートで固めた建築である。周囲のへなちょこオ7イスビルに断然威圧感を与え、下界を脾睨している。ウソだと思う入は、ぜひ見に行ってほしい。同じようなビルがもうひとつあるなあ、と考えをめぐらすうちに思いあたった.あの最高裁のビルだ。二つとも、ビルというより.要塞である。
.要塞に婚鋸する特権階級なのだから、日歯がフリーのライターを人種差別〃することに不思議はない。ただし、目くじらを立てる自由が被差別者'にはある。
患者は歯医者と称するバカイシャのため、むし歯だけでなく、歯周病や顎関節症の被害者にされている。どんなに悲痛な声をあげ、無念の思いを込めても、要塞のなかに届かない。健康日本21計画の策定検討会でも痛撃されたわけだが、日歯は「公衆衛生の普及と予防医学の研究指導」(定款策四条)をうたいながら、馬耳東風をきめこむだろう。
毎年六月四日、日歯はみずからの会長と厚生大臣と文部大臣の雁首写真を掲げ、むし歯予防の一ページ広告を全国主要紙に出す。興味深いのは、その広告がフッ素についてフッ素塗布だけにしか触れていないことである。水道水フッ素化はおろか、全国で約二二万人(口歯会員の約三・五倍)が行うフッ素洗口をも無視した欠陥広告といわざるをえない。
ちなみに、フッ素塗布は.むし歯の多い子どもの場合、保険で点数化され、八○点(八OO円)を請求できる。むし歯の多くない子どもに対しては保険適用外だが、塗布に伴う再診料や口腔衛生指導料は特定療養費扱いになり、一部に保険が適用される。なお、一四歳以上の者には保険は適用されない。また、フッ素洗口は保険適用がない。
実は、日歯に取材を申し入れたとき、内容として五項目をあげた。歯科医の過剰、予防的歯科医療の位置づけ、フッ素利用の立ち遅れ、日本歯科医師連盟訴訟、高齢化社会対策の五つである。いずれも円本の歯科医療が直面する重要課題だ。
ところが、日歯はこの五項目すべてが厚生省や他団体(日本歯科医師連盟を指すと思われる)の問題であると決めつけた。関係ないというわけだ。
では、いったい日歯はなにをするところなのか。厚生省と癒着して保険の不正請求にうつつを抜し、それでも足りずに、保険が利かないインブラントや超高価金属床義歯などを患者にはめこみ、プロローグで紹介したエルダートン教授がいうところの歯科エイズのウイルスで、顎関節症その他の歯科医原病の山を築く。
みずからは要塞にこもり、全国数万の会員の診療所を出城に、哀れな患者から戦果ならぬ銭果をあげようと目を血走らせる。
翻って世界を見れば、歯の革命はすでに第三段階に達し、最終段階であるワクチンの受け入れ態勢を整えつつあるかに見える。日本だけは、第一段階のメルクマールである水道水フッ素化でさえ皆無ではないか。
繰り返しいうが、最大の戦犯は、要塞司令部の日歯、次はその出城に甘んじているバカイシャおよびつねに変わらぬ同盟軍である厚生省だ。患者は原理的に責任がない。一方的な被害者である。

よい歯医者の見分け方は、割安の保険診療を嫌がらずにしてくれるかという経済の目で見るしかない。
なんだか悲しいけれども、やむをえないと思う。
表面的な判断基準だが、歯科衛生士がいるかどうかは意外に重要である。大まかにいって、衛生士がいれば、予防的歯科医療に関心があり、実践できる態勢にある歯医者と見てよい。衛生士はもちろん女性だが、胸に「歯科衛生士○○]という名札をつけているはずだ。衛生士のいる歯科診療所は全体の半分ぐらいなので、衛生士の存在は明示したほうが診療所のプラスになるからである。
治療を受けて、詰め物(充填)をされたり、ブリッジ、入れ歯、インレi(むし歯で大きく欠けたところの型どりをして.そこに鋳造した金属をはめること)などをしたら、咬みあわせが元どおりであるかどうかに細心の注意が必要である。
咬みあわせがうまぐいかなかったら、顎関節症になって歯だけでなく、健康と生活の質がめちゃめちゃになる。咬みあわせの調整をきちんと責任をもってやってくれる歯医者を選ばなければならない。事前にその確認をとるべきであるが、はたしてそのとおりにしてくれるかどうか、極論すれば、運を天に任せるしかない。
それでも、あらかじめ確認をとっておけば、トラブルが起きたとき、いくぶんケンカがしやすい。
ひととおり治療が終わってから、よい歯医者だったら、「また、悪くなったら来なさい」とはいわないで、次の再診を何か月後かに決める。つまりメインテナンスのスケジュールを立てるはずである。
どんなことがあっても、インプラントをしてはならない。この治療技術は日本の歯医者の一パーセントしかもっていないこと、自分でする術後管理を守らなかったら顎の骨が痛んで食べたり噛んだりできなくなることを、十分に覚悟しておくべきなのだ。保険が利かないので、歯医者はインプラントをやりたがる。だからこそ要注意。
蛇足であるが、いまどき領収証を出さないのは、箸にも棒にもかからない歯医者と知るべし。黙っていて出さなかったち要求する。そこでぐずぐずいうようなら㌔もう二度と敷居をまたがないこと。
以上は患者が歯医者にかかるときの注意事項だが、日常生活のなかで、心がけるべきこともいくつかある。
歯科医はもちろん、日歯や厚生省やハミガキ・メーカーは、歯磨き励行と砂糖制限と早期発見・早期治療でむし歯を防げると、いまなおいいつづけている。
これはウソだと思うこと。こんなことをいってるのは日本だけである。火事を防ぐのに早期発見・早期消火などというだろうか。発見してからでは遅い。
火を出さないようにすることが肝心だ。むし歯になったからこその早期発見である。それでは遅すぎる。
発見の段階まで来ないようにするのが予防ではないか。発見してしまったら、次は早期治療。
つまり、歯医者のメシのタネにされてしまう。だから、日本以外の諸外国は、早期発見・早期治療をむしろタブー視して、本格的に予防に取り組み、成果を上げつつある。歯医者に治療をさせてはならないのだ。

紹介予定の本




『抜かれる前に読め―あなたの歯科医はだいじょうぶ? 』
歯は抜くな!削るな!かぶせるな!「歯根の治療にこそ歯科治療の根幹がある」と提唱した谷口清医師の教えは、10万人を超える歯科医過剰時代の日本に燦然と輝く。
彼が保険医を辞退してまで貫き通した「患者さんの歯を守る」という歯科医の原点。
あなたが「自分の歯を抜かずに大切にしたい」なら、「ホンモノの歯科医とは何か」、「ホンモノの歯科治療とはどういうものか」を知ることが必要です。
(ルネッサンス・アイ 2009年8月初版 ISBN 978-4-904311-15-8/4-904311-15-9)

一章 限界を迎える保険治療
二章 良い歯医者ほど こに
三章 インプラントの落とし穴
四章 「簡単に歯を抜くな」という教え
五章 なぜコミュニケーションが重要か
六章 オーダーメイド治療のすすめ
七章 自分の歯をできるだけ長持ちさせるために



削らず抜かぬ歯科治療を  技術革新で今や自然歯残す時代

(『朝日新聞」論壇一九八二年六月四日)
今年もまたきた歯の衛生週間を前に、いま大きな転換期にある歯科医療の質・内容について、世間一般の人々も意識革命の時期にあると、注意を喚起すべく述べてみたい。
まず穴月四日(ムシ)を中心とした運動の発想が時.代に遅れてきてはいないか。建前にしろ良い歯のコンクールを行なうのであれば、四月一八日(ヨイハ)か十一月八日(イイハ)がふさわしく、六月四日は歯科医が虫歯大明神にそっと感謝する日ではなかろうか。健康管理や予防・衛生とは、周年を通じてのものである。
そしてその虫歯予防・口腔(こうくう)衛生には、まず全身の健康や食生活の工夫改善が医の原点の第一の対応である。局所への歯ブラシ使用がそれに続く。それらを患者も鹸科医も省き怠けておいて、何かを塗りさえすればとする流行を追うがごとき風潮が薬品ミスと重なり、まことに不幸な事故を先日引きおこしてしまったのだ。
虫歯の治療もやみくもに削り、つめる時代は去ったのである。虫歯には自然治癒がない。それゆえに早期発見、早期治療をといわれてきた。しかし虫歯には、その進行速度によっては手を付けずにおくべきものと、すぐに処置すべきものとがあるのだ。すぐに治療すべき虫歯でも、削る量も大きさも極力少なくすべきである。
それゆえ従来までの学校身体検査における虫歯チェックは不必要な治療まで児童に強要してきた点があることと、二次的虫歯発生因を治療により作ってきたことを、子を持つ親は強く肝にとめておいて欲しいのだ。
「一度でも歯科の門をくぐると、同じ歯が滅っていく」
「処置をうけることと、口のなかが良くなることが必ずしもつ.ながらない」
これがいままでの歯科治療ではなかっただろうか。
果たしてこれを「治療」と称すべきであろうか。
いまこの国で、年間約五千万本の歯が、五万人の歯科医により抜かれている。「削る・つめる」「さらに削り、神経をとる」「またまた削り、かぶせる」
のあげくに、歯医者一人が年に「千本の歯を抜き」
.「抜いたあ.とに代用品を入れる」というこの医者も患者も信じて疑わなかった一連の流れを、「なるべく削らず歯も抜かない」とする原点に戻すことこそ、これからの歯科医療なのである。
年に二百五十日の診療で一日に四本の歯を残せば年に千本。抜かないのだから、抜歯、入れ歯の処置時間がなくなるゆえに、この数字は物理的にも技術的にも、決して不可能なものではないのだ。
まず自分で日常できる予防法を取り入れてほしい。
微量のフッ素溶液でうがいす.る。緑茶をはじめ虫歯に強い和食を生かす。口の中は食器だ。食後は歯ブラシで掃除するのが合理性というものだ。
それで虫歯が生じても、歯科医療の進歩は削らず、抜かずに向かう。実用化近いレーザー光線等による削らない治療法。プラスチックによる削らないでブリッジを接着する法。人工サファイア(セラミック)による歯の固定。削るにしても、硬質プラスチック
で自然色に。抜かざるをえない歯でも、親知らずの移植による天然歯の再現。これらは歯科イコール抜歯そして義歯なる既成概念を根底からくつがえし、さらに死ぬまで自分の歯でという、真の老人歯科医療にまで結びついていく。
なにか大げさで仰々しい手術法や機械に囲まれた方が、文明の最先端をいく治療法をうけているがごとき信仰をすて、「削らないのも治療なり」とする歯科医をさがすことも寿命のうち。「自然こそ名医」と知るべきなのだ。
口はすべて健康の入り口である。おいしく物を食べ、そして有声無声の愛のかたらいのためにも、美しい歯をなくしては悲しいハナシというものである。
check
レンタルサーバー